SS将校のアームチェア

書誌事項

SS将校のアームチェア

ダニエル・リー [著] ; 庭田よう子訳

みすず書房, 2021.11

タイトル別名

The SS officer's armchair : in search of a hidden life

タイトル読み

SS ショウコウ ノ アームチェア

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内容説明・目次

内容説明

古いアームチェアを修理に出したところ、中から書類の束が見つかった。鉤十字の印があり、一見してナチの文書とわかるものだった。誰が、何のために隠したのか。謎を託された著者は、その行方を追う。書類の持主は、ローベルト・グリージンガー。SS(親衛隊)将校だった。プラハの椅子職人、シュトゥットガルトに住む甥、二人の娘、遺された日記、各国の公文書館を探るうちに、その人生が徐々に明らかになっていく。娘たちは父親がSS将校であったことを知らなかった。グリージンガーはSSに所属しつつ、法務官として仕事をしていた。彼のように一見普通の市民として生活していたSSは多くいたが、戦後の裁判の対象ではなかったため、実態は定かではない。第三帝国の一部として淡々と職務を果たした「普通のナチ」とその家族。忘れられたナチの足跡が浮かび上がる。

目次

  • 第1章 「本物の」ナチ
  • 第2章 アメリカから受け継いだ思想
  • 第3章 「零時」
  • 第4章 「戦中少年」世代
  • 第5章 空虚な話
  • 第6章 SSの家族
  • 第7章 生存圏
  • 第8章 スタヴィシチェ
  • 第9章 ビール瓶
  • 第10章 バーンホフ通りの男
  • 第11章 ギーゼラはダンスに出かけた

「BOOKデータベース」 より

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