ヨーロッパの古典を読む
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ヨーロッパの古典を読む
(文学とアダプテーション, 2)
春風社, 2021.11
- タイトル読み
-
ヨーロッパ ノ コテン オ ヨム
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注記
文献あり
収録内容
- 講演 ジェンダーの観点から読む世界文学 : 男たちが描いてきた女性像 / 沼野充義執
- 文学の映画化は「不純」なのか / 渋谷哲也執
- ヨーロッパ名作文学の漫画化における三類型 / 森田直子執
- 『ジェイン・エア』のアダプテーション / 小川公代執
- エリオット『ポッサムおじさんの猫とつき合う法』とミュージカル『キャッツ』 / 新井潤美執
- 生々流転する『ユリシーズ』の世界 / 南谷奉良執
- カズオ・イシグロ『日の名残り』とマーチャント・アイヴォリー映画再考 / 秦邦生執
- ライシテの国のアンティゴネー / 伊達聖伸執
- ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』のアダプテーションをめぐって / 吉村和明執
- ヴィクトル・ユゴーと映画 / 野崎歓執
- ミュンヒハウジアーデとアダプテーション / 眞鍋正紀執
- タヴィアーニ兄弟『素晴らしきボッカッチョ』 / 堤康徳執
- ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』 / 阿部賢一執
- ふたつの『クロイツェル・ソナタ』 / 奥彩子執
- カフカの小説Der Prozessを日本語映画『審判』に翻案する / ジョン・ウィリアムズ執 ; 小澤央訳
- インタビュー『ロミオとジュリエット』の小説アダプテーションにおける"貞節"と"裏切り" / 鴻巣友季子 [述] ; 小川公代聞き手
- ホメロス『オデュッセイア』を現代演劇に / 前川知大執
内容説明・目次
内容説明
ホメロス『オデュッセイア』からカズオ・イシグロ『日の名残り』まで。古代から現代にいたるヨーロッパの“古典”に光を当て、再創造としてのアダプテーションによって新たな魅力を帯びることを明らかにする。アダプテーションを実践している映画監督(ジョン・ウィリアムズ氏)、翻訳家(鴻巣友季子氏)、劇作家(前川知大氏)らの寄稿も収録。
目次
- 序論 ヨーロッパ古典文学を“再訪”する
- 第1部 総論(講演ジェンダーの観点から読む世界文学 男たちが描いてきた女性像—二〇二〇年一一月二六日;文学の映画化は「不純」なのか—ヨーロッパ映画におけるアダプテーション;ヨーロッパ名作文学の漫画化における三類型—『クラシックス・イラストレイテッド』から『ピノッキオ』まで)
- 第2部 アダプテーション各論(『ジェイン・エア』のアダプテーション—フェミニズムとウルフの両性具有的視点;エリオット『ポッサムおじさんの猫とつき合う法』とミュージカル『キャッツ』;生々流転する『ユリシーズ』の世界—映画から漫画、グラフィックノベル、VRまで;カズオ・イシグロ『日の名残り』とマーチャント・アイヴォリー映画考;ライシテの国のアンティゴネー—〈他者〉のゆくえ;ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』のアダプテーションをめぐって—文化の受容と再生;ヴィクトル・ユゴーと映画—怪物から聖人へ;ミュンヒハウジアーデとアダプテーション—《驚嘆すべき》「ミュンヒハウゼン」ミームの変容について;タヴィアーニ兄弟『素晴らしきボッカッチョ』—ペストをのりこえて;ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』—重さと軽さの反転;ふたつの『クロイツェル・ソナタ』—トルストイとウグレシッチ)
- 第3部 アダプテーション制作者の立場から(カフカの小説Der Prozessを日本語映画『審判』に翻案する—私はアルゴリズムではない;インタビュー『ロミオとジュリエット』の小説アダプテーションにおける“貞節”と“裏切り”;ホメロス『オデュッセイア』を現代演劇に—英雄の旅にみる人類の成長と思春期)
- あとがき 原作とは別のところに行く/原作に立ち返る「アダプテーション」
「BOOKデータベース」 より