新たな病院原価計算を創る : 複雑系との対話
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新たな病院原価計算を創る : 複雑系との対話
講談社エディトリアル, 2022.1
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アラタ ナ ビョウイン ゲンカ ケイサン オ ツクル : フクザツケイ トノ タイワ
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Description and Table of Contents
Description
従来、日本の医療システムには高い評価が与えられてきたかもしれない。しかし、すでに現状は異なってきているのではないか?現状の医療は、多様で容易にアクセスできる質の高い医療などとは評価できないのではないか?そうだとすればそれは、これまで機能していたルールや考え方がうまく働かなくなっていると考えざるを得ないだろう。今回の新型コロナウイルスによるパンデミックへの対応の混乱ぶりは、この象徴である。そもそも医療は、人が生きていく中で必ず享受するヒューマンサービスのひとつである。その医療が閉塞状況にあるということは、取りも直さず、日本の社会の仕組みそのものが閉塞状況にあるということではないだろうか。これは、日本の社会そのものに内包していた欠陥が表面に見える形で現れているということである。医療の本質は複雑系であり、医療実践の基本は原価計算にある。複雑系の視点から医療の再興を考える。
Table of Contents
- 複雑系と病院原価計算の出会い
- 第1部 新たな視点で病院原価計算体系を創るための枠組み(病院原価計算を考えるにあたり—背景にある新たな健康観;病院経営と病院原価計算とを統合する基軸 ほか)
- 第2部 新たな病院原価計算方式(診療区分方式:診区方式)の呈示(病院原価計算を統合するマザーフレーム(mother frame)の呈示;新たな病院原価計算 診療区分方式(診区方式)の呈示 ほか)
- 第3部 医療における複雑系(線形、非線形、力学系、そしてカオス、複雑系へ;複雑系とベキ分布 ほか)
- 第4部 複雑系から医療へのメッセージ(主観にもとづく質の評価へ;病院に内在する複雑性 ほか)
- 資料集
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