私映画 : 小津安二郎の昭和

書誌事項

私映画 : 小津安二郎の昭和

黒田博著

港の人, 2021.12

タイトル読み

シエイガ : オズ ヤスジロウ ノ ショウワ

注記

参考文献: p680-685

「1戦争まで 大陸への道」年表: p[198]-[199]

内容説明・目次

内容説明

昭和初期の大不況を描くモダニスト映画監督小津安二郎。やがて「新しき家長」として戦場に向かった彼は、敗戦を境に家長の座を降り、自ら体験した時代の記憶を俳句のような映画に刻み込んだ。軽みと乾いた抒情をたたえたホームドラマに刻印された、大正モダニズム、愛と性、解体する家族、戦争の記憶…。寺田寅彦、谷崎潤一郎、志賀直哉、六代目菊五郎、山中貞雄らの影響や交流を検証しながら、小津が映画に描き続けたものを通して昭和という時代のポートレイトを浮き彫りにする渾身の評論。

目次

  • 1 戦争まで(昭和初期;『出来ごころ』—俺はいゝ氣持でいくんだぜ;大陸への道)
  • 2 焼け跡にて(周吉と紀子;『晩春』—過ぎにし方の恋しきに;『麦秋』—悪に強きは善にもと ほか)
  • 3 繁栄の片隅で(『彼岸花』—青葉茂れる桜井の;『小早川家の秋』—水の流れと人の身は;『秋刀魚の味』—入りつる方も白波の ほか)

「BOOKデータベース」 より

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