いはでしのぶ物語の研究 : 王朝物語文学の終焉
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書誌事項
いはでしのぶ物語の研究 : 王朝物語文学の終焉
武蔵野書院, 2022.1
- タイトル読み
-
イワデ シノブ モノガタリ ノ ケンキュウ : オウチョウ モノガタリ ブンガク ノ シュウエン
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収録内容
- 序章
- 一品宮 : 物語世界の座標
- 二位中将 : 再現する者
- 右大将 : 「似ること」からの脱出
- 二位中将 : 手紙と「仲だち」
- 現実を作る噂 : 沈められた欲望
- 右大将 : 筋書きの選択と手習
- 琴の琴 : 一品宮との「合はせ」
- 右大将の笛 : 異分子の音
- 一品宮の降嫁 : 皇女の傷と回復
- 連関する密通 : もたらされる赦し
- 「まもる」が見出す縁 (えにし) と絆 (きずな) : 『源氏物語』を起点として
- 雛屋の中の報復 : 『恋路ゆかしき大将』
- 終章
内容説明・目次
内容説明
後嵯峨院時代に作られたとされるこの物語をはじめ、中世王朝物語は、『源氏物語』などの「模倣」として軽く扱われてしまうことが多い。この物語を精査し、「研究史」を問い、第一部では「見ること、似ること」のその双方の関係を捉えなおし、第二部では「手紙」という重要なアイテムから、物語の前半と後半での担う役割に注目し、第三部では「琴」や「笛」といった「楽器」や音楽からその背後にある皇統に触れ、第四部では物語の中心人物である「一品宮」について論ずる。真正面から『いはでしのぶ物語』に挑んだ一書。
目次
- 第1部 見ること、似ること(一品宮—物語世界の座標;二位中将—再現する者;右大将—「似ること」からの脱出)
- 第2部 手紙(二位中将—手紙と「仲だち」;現実を作る噂—沈められた欲望;右大将—筋書きの選択と手習)
- 第3部 音楽(琴の琴—一品宮との「合はせ」;右大将の笛—異分子の音)
- 第4部 一品宮(一品宮の降嫁—皇女の傷と回復;連関する密通—もたらされる赦し)
- 補遺 『いはでしのぶ』前後(「まもる」が見出す縁と絆—『源氏物語』を起点として;雛屋の中の報復—『恋路ゆかしき大将』)
「BOOKデータベース」 より