運命の絵 : もう逃れられない
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運命の絵 : もう逃れられない
(文春文庫, [な 58 10])
文藝春秋, 2022.2
- タイトル読み
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ウンメイ ノ エ : モウ ノガレラレナイ
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注記
単行本『中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない』(文藝春秋, 2019.1)の改題
シリーズ巻号はジャケットによる
内容説明・目次
内容説明
華やかなミュージックホールのスタンドバーに立つ売り子。整った顔立ちながら虚ろな表情の彼女が、飲み物と一緒に売るものは…。運命の分岐点に立ち、あらがい、翻弄される人間たちのなまなましい姿。名画の背後にある運命のドラマをひもとき、画家の企みと時代のリアルに迫る、スリリングな絵画エッセイ。
目次
- 若さと綺麗な顔だけを武器に—マネ『フォリー・ベルジェールのバー』/ロートレック『二日酔い(シュザンヌ・ヴァラドン)』
- 車輪は廻り続ける—バーン=ジョーンズ『運命の車輪』
- 生還できるか—ホーマー『メキシコ湾流』『ハリケーンの後で』/ジェリコー『メデューズ号の筏』
- 日比谷公園との関係—ルーベンス『ロムルスとレムス』
- 駄犬じゃけえ…—ブリューゲル『雪中の狩人』
- 遺書になりそこねた大作—ゴーギャン『我々はどこから来たのか我々は何者か我々はどこへ行くのか』『レ・ミゼラブルの自画像』『死霊が見ている』
- 死びとは駆けるのが速い—ヴェルネ『レノーレのバラード』/シェフェール『レノーレ‐死者は駆けるのが速い』
- 敗戦の将をいたわる—ベラスケス『ブレダ開城』/ルーベンス『侯爵夫人ブリジーダ・スピノラ=ドーリア』
- 表現者になるため生まれてきた—ワッツ『選択』/サージェント『マクベス夫人に扮したエレン・テリー』
- 聖書を破り捨てて—ムンカーチ『死刑囚の監房』『ハンガリー軍服姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世』
- 大金持ちのゴミ屋敷—モロー『ユピテルとセメレ』
- 若き英雄の誕生—グロ『アルコレ橋のナポレオン』『ヤッファのペスト患者を見舞うナポレオン』
- 老兵はただ消え去るのみ—ターナー『戦艦テメレール号』
- 久米仙人との違い—ボス『聖アントニウスの誘惑』/テニールス『聖アントニウスの誘惑』
- 胸塞がる物語—ティツィアーノ『マルシュアスの皮〓ぎ』/ペルジーノ『アポロンとマルシュアス』
- 女神とイージス艦—クリムト『パラス・アテナ』/ルーベンス『メドゥーサの首』
- 荒々しい馬市—ボヌール『馬市』『バッファロー・ビル肖像』
「BOOKデータベース」 より