ジャン=リュック・ナンシーと不定の二人称
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ジャン=リュック・ナンシーと不定の二人称
人文書院, 2022.2
- Other Title
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不定の二人称への言表行為 : ジャン=リュック・ナンシーにおける言語の問い
ジャンリュックナンシーと不定の二人称
- Title Transcription
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ジャン リュック ナンシー ト フテイ ノ ニニンショウ
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Note
2019年提出早稲田大学学位授与論文 「不定の二人称への言表行為 : ジャン=リュック・ナンシーにおける言語の問い」 を書籍としてのよみやすさ考慮して構成を変え (4章立てを5章立てに)、最近の研究をいくつか参照したもの
2021年度 「立命館大学学術図書出版推進プログラム」 の助成を受けて刊行されるもの
参考文献一覧: p309-324
Description and Table of Contents
Description
現代フランス哲学の巨星ジャン=リュック・ナンシー。共同体論がつとに名高いその思想家は、150余りの著作を残し、2021年惜しくも世を去った。本書でははじめて、50年に及ぶ活動の全体を見据え、共同体論にとどまらないその思考の核心に迫る。鍵となるのは不定の二人称への言表行為。初期の人格主義から、デリダへの接近、主体、共同体、分有といったテーマの発展からキリスト教の脱構築へ。いまだ全貌が明らかではない哲学者に新鋭が挑む。
Table of Contents
- 第1章 人格主義の影—一九六〇年代のナンシーの思考について(一)(ムーニエの人格主義—召命の起源論と人間の目的論との絡み合い;人格主義の批判的継承者としてのナンシー—一九六三年「ある沈黙」)
- 第2章 デリダとの出会い—一九六〇年代のナンシーの思考について(二)(根源的なものとしての差異—一九六六年「マルクスと哲学」;アナーキーな書き込み—一九六九年「注釈」)
- 第3章 言表行為と不定の人称—一九七〇年代の主体論について(カントにおける空虚な主体—『文学的絶対』の主体論;ヌーヴォー・フィロゾフに抗して—『エゴ・スム』をめぐるコンテクスト ほか)
- 第4章 言語から存在へ—一九八〇年代の共同体論について(「分有」という語の登場—一九八二年『声の分有』;存在は言語に先立つ—一九八三年「無為の共同体」 ほか)
- 第5章 意味と投壜通信—不定の二人称への言表行為(意味と意味作用、意味と真理;古名の戦略と人格主義の残響 ほか)
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