「文壇」は作られた : 川端康成と伊藤整からたどる日本近現代文学史
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書誌事項
「文壇」は作られた : 川端康成と伊藤整からたどる日本近現代文学史
文学通信, 2022.3
- タイトル別名
-
文壇は作られた
- タイトル読み
-
「ブンダン」ワ ツクラレタ : カワバタ ヤスナリ ト イトウ セイ カラ タドル ニホン キンゲンダイ ブンガクシ
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注記
関連年表: p254-255
内容説明・目次
内容説明
伊藤が深くかかわっていく文壇の中心には、いつも川端康成がありつづけた。伊藤と川端の文学上の関係性は1930年前後を起点としながら、その後40年近い歳月をかけてゆるやかにかかわり合い、からみ合いながら紡がれていく。彼らが見据え、研究し距離を測りながらかかわりつづけた文壇という場。そこを起点に描く新たな文学史。
目次
- 文学史と文壇史、そして伊藤と川端 「文壇」は作られた
- 二人はどのようにデビューしていったのか 文壇への参入と戦略—『感情装飾』と『雪明りの路』の作者たち
- 文壇に食い込むために 雑誌を創刊する伊藤—『文藝春秋』をモデルとした『文藝レビュー』
- 西洋のモダニズムはいかに摂取されたか フロイトの精神分析学とジョイス『ユリシーズ』の受容
- 文学の「正しい道」を模索する 文学史の構築と「心理小説」の発見
- 文学の伝統を刷新する 拡張される「純文学」概念—「父母への手紙」と「生物祭」
- 多くを語り得ない社会状況のなかで プロレタリア文学に向き合う—小林多喜二の死から「幽鬼の街」へ
- 食い扶持を稼ぐ 作家活動の裏事情—大学講師と代作問題
- 協調か沈黙か 戦争と文壇—戦時下の「私」の行方
- 戦後にそれぞれが担った役割 文壇の戦争責任と再建—『鳴海仙吉』と『雪国』
- 法廷の内外で語られた言葉とは 文壇の団結と再出発—チャタレイ事件と『舞姫』
- 「文壇」の中心へ 日本近代文学館設立からノーベル文学賞受賞へ
「BOOKデータベース」 より