日本語名言紀行
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日本語名言紀行
青土社, 2022.4
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ニホンゴ メイゲン キコウ
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Note
参照文献: p296-298
Description and Table of Contents
Description
清少納言、藤原定家から、夏目漱石、井伏鱒二、太宰治、村上春樹、小川洋子まで—。カーンと冴えわたる比喩、はっと驚くオノマトペを発見し、締め付けられるような悲哀やほのぼのとおかしいユーモアに心を掴まれる。日本語学の第一人者とともに、日本語の名所を訪ね歩く。明日から真似したい表現の歴史遺産。
Table of Contents
- 天象—秋の夕陽の中で静かに熟れてゆこう
- 気象—晴れた空から忘れられた夢のように白い雪片が
- 時間—季節は街に、和菓子屋の店先から
- 大地—この道より吾を生かす道なし、この道を行く
- 生涯—風は清し月はさやけしいざ共に踊り明かさん老の名残に
- 人間—あんな所へ誰が行くもんかと意地になる
- 立場—学者はわからぬものをありがたがる
- 顔面—下顎が出っぱっているとせりふに凄みがつかない
- 人体—一寸肱を曲げて、此縁側に一眠り眠る積である
- 思考—少女の恋は詩、年増の恋は哲学
- 感情—鏡の余白は憎いほど秋の水色に澄んでいる
- 感覚—お燗ぎすぎすして、突っ張らかって
- 学芸—秘すれば花なり
- 秘すれば花なり、秘すれば花なるべからず
- 動物—じいという煙のような声が立ち浸みている
- 植物—鋭く天を指しながら地の雪に立った
- 住居—西洋の風呂は事務的、日本の風呂は享楽的
- 生活—通夜で飲む酒が一番うまい
- 運命—文章推敲のシンボル漱石の鼻毛が焼失
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