「伝統医学」が創られるとき : ベトナム医療政策史

書誌事項

「伝統医学」が創られるとき : ベトナム医療政策史

小田なら著

(地域研究叢書, 45)

京都大学学術出版会, 2022.3

タイトル別名

伝統医学が創られるとき : ベトナム医療政策史

タイトル読み

「デントウ イガク」ガ ツクラレル トキ : ベトナム イリョウ セイサクシ

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注記

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科に提出した博士論文「ベトナム『伝統医学』の形成過程--医療の『制度化』と実践のあいだ」 (2018年) を大幅に改稿したもの

本書関連略年表: p293-297

参照文献: p299-312

索引あり

内容説明・目次

内容説明

「われわれの医学」(ホー・チ・ミン)として建国の理念を体現し、息づくとされるベトナムの伝統医療。しかし、その「北ベトナム」中心のナショナリズムの物語を離れて歴史を辿ると、さまざまな権力作用、概念のもつポリティクス、実際の治療行為が結実した複雑な「伝統医学」像が顕れる。独立・分断・統一のなかで、近代国家はいかに医療の知識を制度に組み込んだのか。それは担い手たちにとって、いかなる経験だったのか。公定の「伝統医学」をめぐるダイナミズムを描く。

目次

  • 序章 伝統医療はいかにして「伝統医学」となったか
  • 第1章 触媒としての西洋医学—フランス植民地期
  • 第2章 西医が主導する「東医」の制度化と実践—ベトナム民主共和国(北ベトナム)
  • 第3章 「東医」「西医」の競合と混交—ベトナム共和国(南ベトナム)
  • 第4章 再編制される「伝統医学」—南北統一以後
  • 第5章 「伝統医学」教育と医師養成—理論化の困難と創造される実践
  • 終章 「伝統医学」の制度化—伸縮する境界による囲い込み

「BOOKデータベース」 より

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