戦後前衛書に見る書のモダニズム : 「日本近代美術」を周縁から問い直す
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書誌事項
戦後前衛書に見る書のモダニズム : 「日本近代美術」を周縁から問い直す
三元社, 2022.5
- タイトル別名
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書のモダニズム : 戦後前衛書に見る : 日本近代美術を周縁から問い直す
- タイトル読み
-
センゴ ゼンエイショ ニ ミル ショ ノ モダニズム : 「ニホン キンダイ ビジュツ」 オ シュウエン カラ トイナオス
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注記
博士論文 (神戸大学, 2019年提出) を、大幅に加筆修正したもの
参考文献: 巻末p25-37
内容説明・目次
内容説明
明治以降、現在も「書」は芸術のジャンルとして不明瞭な立場にある。第二次大戦後、その状況に挑戦する「前衛書」といわれる革新的な試みがあった。なかでも牽引者となった四人、上田桑鳩、森田子龍、井上有一、篠田桃紅の作品と、国内外の美術家との交流に注目し、日本近代美術の制度的枠組みを問い直す。
目次
- 序章(「日本近代美術」のはじまりと書のモダニズム;明治前期—「書画分離」の成立と官僚の二重構造 ほか)
- 第1章 上田桑鳩と「現代の書」—「書のモダニズム」の萌芽(第二次大戦以前の上田桑鳩—「現代の書」の宣言と「線芸術」;モダニズム的な書の表現—一九五〇年代の上田桑鳩の作品 ほか)
- 第2章 森田子龍の「時間性」—美術との交流と戦後の「書画再分離」(文字を書かない試み—α部を巡る議論;『墨美』創刊—国内での対話と海外への発信 ほか)
- 第3章 井上有一の「脱技術」—美術との交流と新たな墨の開発(原点としての「脱技術」—上田桑鳩との出会いと法華経、宮澤賢治への眼差し;「プリミティヴ」なものへの発展—長谷川三郎への傾倒と「童書」への熱中 ほか)
- 第4章 篠田桃紅による「同時代の書画一致」—多分野へにじむ活動(文字と抽象のにじみ—最初期の作品に見られる「同時代の書画一致」;同時代美術としての新しい書—伝統文化と現代生活の接続 ほか)
- 終章
「BOOKデータベース」 より