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ユートピア文学論

沼野充義著

(徹夜の塊 / 沼野充義著, 2)

作品社, 2022.6

増補改訂版

タイトル別名

Размышления о литературных утопиях

タイトル読み

ユートピア ブンガクロン

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注記

文献あり

人名・作品索引: pi-xvi

収録内容

  • ロシア・ユートピアニズムの詩学
  • 空飛ぶ共産主義 : ボグダーノフの火星ユートピア
  • ユートピアからメタ・ユートピアへ : 現代ロシアの終末の風景
  • 宇宙旅行の詩学 : ソ連SFと政治イデオロギー
  • 天使と話すことができた男 : ツィオルコフスキー
  • 聖地シャンバラを求めて
  • 遠い島から来た男 : クラシツキ
  • ライロニア国から来た道化のような哲学者 : コワコフスキ
  • 普遍のユートピアに抗して : シンボルスカ
  • 結晶した内部 : バラード・ランド再訪
  • 知られざるロシア的怪奇幻想の沃野へ
  • 東欧の「幽霊」には足がある? : 見えざる「もう一つのヨーロッパ」の幻想の正体を探る
  • さあ、この桁外れのワンダーランドへ! : ロシア的想像力の源泉としてのブィリーナ
  • イワンの国の魔法使いたち : ロシアの童話
  • 煽動の図像学 : 革命後ソ連のポスターに関する覚書
  • 軽やかな前衛 : アレクサンドル・ロトチェンコ
  • 文化としてのスターリン時代へ
  • 転形期の前衛 : 花田清輝とアヴァンギャルド芸術の理論
  • オデッサの売春宿、あるいは一口話の逆襲 : 現代のフォークロアとしての「アネクドート」
  • ソ連社会の日用品 : ユートピア的な夢と欠乏の現実
  • 「無い時間」を舞台に書かれた幻想推理小説 : イスマイル・カダレ『誰がドルンチナを連れ戻したか』
  • 小さな国の大きな作家 : イスマイル・カダレ『夢宮殿』
  • 夢のかけらたち
  • 社会主義の破局と文学的想像力 : クリスタ・ヴォルフの場合
  • ペレストロイカからポストモダン的世界観へ
  • レーニン神話の崩壊 : 馬鹿と暮らして
  • ユートピアの陶酔と二日酔い : シャガールからカバコフへ
  • 「未来の後」のロシア文学 : 早すぎた文学史の試み
  • 枠を変える : ロシア文化の現在
  • ユートピア探求の壮大な思想のドラマが問いかけるもの : トム・ストッパード『コースト・オブ・ユートピア』を観て
  • 小さな者たちが語り始める : トラウマとユートピア : スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『ボタン穴から見た戦争』
  • Zの逆襲 : 夢の世紀の終わりと悪夢の新時代の始まり : プーチンのウクライナ戦争をめぐって

内容説明・目次

内容説明

ユートピアという夢に魅了され、アンチ・ユートピアという悪夢に呪縛され、陶酔と恐怖の狭間を揺れ動きながらも紡ぎ続けられるユートピア的想像力—「いま・ここ」にないものを求め、思い描いてきた文学的想像力の本質に鋭く迫る、畢生のユートピア論。読売文学賞受賞の画期的名著の増補改訂版。

目次

  • 1 いま・ここを超えて(ロシアの夢;ポーランドの知;幻想の沃野)
  • 2 陶酔から恐怖へ(前衛が幸福だった頃;アヴァンギャルドと全体主義再考)
  • 3 ポスト全体主義(大きな物語の解体;蕩尽された未来の後に)

「BOOKデータベース」 より

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