個体群生態学と行列モデル : 統計学がつなぐ野外調査と数理の世界

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個体群生態学と行列モデル : 統計学がつなぐ野外調査と数理の世界

島谷健一郎, 高田壮則著

(統計スポットライト・シリーズ, 5)

近代科学社, 2022.6

Title Transcription

コタイグン セイタイガク ト ギョウレツ モデル : トウケイガク ガ ツナグ ヤガイ チョウサ ト スウリ ノ セカイ

Note

参考文献: p[133]-134

Description and Table of Contents

Description

ある鳥類Aの成鳥のメスは、春に平均3個の卵を産む。孵化したヒナはだいたい3年かけて成鳥となり4年目から繁殖を始める。成鳥に至るまでの3年間は毎年60%の死亡率で減っていく。一方、4年目に成鳥になると以降の死亡率は5%に低下し、寿命が尽きるまで数十年間、毎年繁殖を続ける。鳥類Bの成鳥のメスは、春に平均6個の卵を産む。孵化したヒナが成鳥となり繁殖を始めるまでだいたい5年かかる。その間の死亡率は25%だが、6年目に成鳥になると以降の死亡率は75%へ上昇し、数回の繁殖をして天寿を全うする。さて、鳥類AとBを比べると、どちらがより早く増殖あるいは絶滅に向かうのだろうか?鳥類Aを増殖させるには、生まれたヒナや幼鳥の生残率を高めるのと、繁殖している成鳥の生残率を高めるのと、どちらが有効だろう?鳥類Bではどうか?本書では、このような疑問に答えるための最も基本的な統計数理の手法を解説する。(「序」より)

Table of Contents

  • 1 シミュレーションで数式を用いる恩恵を知る
  • 2 生物集団の野外調査データと生活史の図式化
  • 3 個体群行列と3つの基本統計量
  • 4 行列要素の推定法1—統計モデルと最尤法
  • 5 環境条件の効果を見る1—感度分析の基礎
  • 6 行列要素の推定法2—ベイズ統計とランダムなサンプル
  • 7 環境条件の効果を見る2—感度分析の発展(生命表反応解析(LTRE解析))

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