とげ抜き : 新巣鴨地蔵縁起
著者
書誌事項
とげ抜き : 新巣鴨地蔵縁起
(講談社文芸文庫, [いAC1])
講談社, 2022.7
- タイトル別名
-
とげ抜き新巣鴨地蔵縁起
- タイトル読み
-
トゲヌキ : シン スガモ ジゾウ エンギ
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注記
シリーズ番号はブックジャケットによる
底本: 講談社文庫 2011年刊
年譜: p336-345
シリーズ番号の「いAC1」は誤植 (出版者回答あり 2024.5 : FA002611)
内容説明・目次
内容説明
故郷をおんでて何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。単行本未収だったとげ抜きスケッチ2篇を巻末特別収録。萩原朔太郎賞・紫式部賞W受賞作。
目次
- 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事
- 母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事
- 渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事
- 投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事
- 人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事
- 道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事
- 舌切らず、雀は婆を追い遣る事
- 梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事
- ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事
- 鵜飼に往来の利益を聴きとる事〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より