斜陽 : 太宰治 : 名もなき「声」の物語

書誌事項

斜陽 : 太宰治 : 名もなき「声」の物語

高橋源一郎著

(NHK「100分de名著」ブックス)

NHK出版, 2022.7

タイトル別名

Shayō : Dazai Osamu

太宰治斜陽 : 名もなき「声」の物語

斜陽 : 太宰治 : 名もなき声の物語

タイトル読み

シャヨウ : ダザイ オサム : ナ モ ナキ コエ ノ モノガタリ

注記

「NHK100分de名著」において、2015年9月に放送された「太宰治『斜陽』」のテキストを底本として加筆・修正し、新たにブックス特別章「太宰治の十五年戦争」「おわりに」を収載したもの

太宰治略年譜: p140-141

内容説明・目次

内容説明

「一億玉砕」から「民主主義」へ—。標語は変われど、その本質は何も変わらなかった戦後日本。そんな中、それを言われると世間が困る「声」を持つ人たちがいた。酒におぼれる小説家・上原、既婚者・上原に恋するかず子、麻薬中毒に苦しむ弟・直治。彼らの葛藤とその「声」に、太宰治が込めた思いとは何だったのか。一九四七年に発表された爆発的ブームを巻き起こした『斜陽』に、太宰文学の核心を見る。

目次

  • 第1章 「母」という名の呪縛(太宰治についてのエトセトラ;『斜陽』に関するエトセトラ ほか)
  • 第2章 かず子の「革命」(「人間」になる;恋=革命 ほか)
  • 第3章 ぼくたちはみんな「だめんず」だ(直治の遺書;上原の呟き)
  • 第4章 「太宰治」の中にはすべてが入っている(「更新」し続ける「新しさ」;女たちの「声」 ほか)
  • ブックス特別章 太宰治の十五年戦争(その頃、みんなは;太宰治が選んだ、第四の道)

「BOOKデータベース」 より

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