翻訳とはなにか : 記号論と翻訳論の地平--あるいは、世界を多様化する変換過程について
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翻訳とはなにか : 記号論と翻訳論の地平--あるいは、世界を多様化する変換過程について
三元社, 2022.9
- タイトル別名
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翻訳とはなにか : 記号論と翻訳論の地平あるいは世界を多様化する変換過程について
- タイトル読み
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ホンヤク トワ ナニ カ : キゴウロン ト ホンヤクロン ノ チヘイ--アルイワ、セカイ オ タヨウカ スル ヘンカン カテイ ニツイテ
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注記
参考文献: p503-540
内容説明・目次
内容説明
翻訳とは、ある言語で言われたことを別の言語で言い換える、ただ、それだけのことなのか。近現代の翻訳を問い直し、その背後にナショナリズム、言語純粋主義、標準語中心主義などのイデオロギーを見出すことにより、方言、語用、相互行為などを含む、社会文化的なコミュニケーションの地平で翻訳—言語間翻訳、言語内翻訳、そして記号間翻訳—その全体を捉える枠組みを提示する。すなわち、本書は、翻訳を、社会文化空間の中で生起するコミュニケーションという出来事と、その連鎖が織り出す記号過程として描くことをとおして、今日の翻訳および現代翻訳研究の全体像を解き明かすものである。
目次
- 第1章 翻訳の記号論序説—社会、文化、そして言語にとって等価性とは何か(翻訳論と記号論;聖書解釈と近現代アメリカ・プロテスタント主義 ほか)
- 第2章 翻訳と翻訳研究の構成—記号論的考察(翻訳研究の「文化論的転回」とは何だったのか—記述学派とその批判について;言語復興運動の島々—オセアニア、ピジン/クレオール、エスニック・リバイバル ほか)
- 第3章 近代翻訳論の言語イデオロギー—言語構造、言及指示的テクスト、標準語(「(起点/目標)テクスト」とは何か;文献学的近代、単一言語ナショナリズム—対照ペアと分裂生成—言語の創出 ほか)
- 第4章 社会文化的な出来事としての翻訳—多様性、多言語性、翻訳不可能性(導入;ディスコース過程、テクスト化/コンテクスト化の社会記号論—擬似翻訳、擬似原典などに見られるメタ語用、ジャンル、間テクスト性 ほか)
- 結—多様性の翻訳/翻訳論に向けて
「BOOKデータベース」 より