鶴見俊輔の言葉と倫理 : 想像力、大衆文化、プラグマティズム

書誌事項

鶴見俊輔の言葉と倫理 : 想像力、大衆文化、プラグマティズム

谷川嘉浩著

人文書院, 2022.9

タイトル別名

鶴見俊輔の言葉と倫理 : 想像力大衆文化プラグマティズム

タイトル読み

ツルミ シュンスケ ノ コトバ ト リンリ : ソウゾウリョク タイシュウ ブンカ プラグマティズム

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注記

参考文献: p373-384

内容説明・目次

内容説明

哲学と市民運動をまたぎ、戦後日本に巨大な足跡を残した鶴見俊輔。しかし、その平明な語り口とは裏腹に、思想の本質は捉えがたく、謎に包まれている。鶴見は今も読まれるべきなのか、もちろんそうだ。残された膨大な言葉の数々に分け入り、単純化を避けつつ独自の視点から思想の可能性をつかみ出し、現代の倫理として編み直す。鶴見俊輔生誕100年、気鋭の哲学者によりついに書かれた決定的論考。

目次

  • 導入 ハックルベリー・フィンと悪の自覚—エピソード、(再)編集、境界(「よし、それじゃあぼくは地獄へ行こう」;読み、つかみ、憶え、編集する—「語る」のではなく「示す」 ほか)
  • 鶴見俊輔小伝
  • 第1部 書く、読む、書く(鶴見俊輔は、なぜ作文が知的独立性の問題だと考えたのか—生活綴方、想像力、アナキズム、期待と回想;鶴見俊輔は、なぜ自分の解釈理論を実践できなかったか—学びほどき、多元的自己、個人史的読解、エピソードという方法 ほか)
  • 第2部 プラグマティズムとアナキズム、リベラリズムとニヒリズム(鶴見俊輔は、どのようにプラグマティズムとアナキズムを統合したか—短歌の倫理、自己不信、反射と日常性;鶴見俊輔は、なぜ「コーヒーを飲むためなら世界が破滅してもかまわない」と言ったのか—「好み」のリベラリズム、あるいはニヒリズムに基づく大らかな政治運動)
  • 第3部 日常とヴァルネラビリティ(鶴見俊輔は、なぜ人の「むちゃくちゃ」を面白がったのか—中野重治、気分のアブダクション、ヴァルネラビリティ;中野重治はなぜ「くりかえし」自分の弱さに目を向けたのか—柳田國男、日常の謎、ネビュラと祈り)

「BOOKデータベース」 より

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