その昔、N市では : カシュニッツ短編傑作選
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書誌事項
その昔、N市では : カシュニッツ短編傑作選
東京創元社, 2022.9
- タイトル別名
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So war das in N. und andere geschichten
その昔N市では : カシュニッツ短編傑作選
- タイトル読み
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ソノ ムカシ、Nシ デワ : カシュニッツ タンペン ケッサクセン
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収録内容
- 白熊 = Eisbären
- ジェニファーの夢 = Jennifers Träume
- 精霊トゥンシュ = Der Tunsch
- 船の話 = Schiffsgeschichte
- ロック鳥 = Vogel Rock
- 幽霊 = Gespenster
- 六月半ばの真昼どき = Eines Mittags, Mitte Juni
- ルピナス = Lupinen
- 長い影 = Lange Schatten
- 長距離電話 = Ferngespräche
- その昔、N市では = So war das in N.
- 四月 = April
- 見知らぬ土地 = Das fremde Land
- いいですよ、わたしの天使 = Ja, mein Engel
- 人間という謎 = Rätsel Mensch
内容説明・目次
内容説明
兄は船旅に出る妹を見送ったが、それは彼女が乗る予定の船ではなかった。ひと月後、妹から手紙が届く。彼女は、その船では日付も時刻も現在位置も確認できないと書いていた。手紙を読み進めるにつれ、内容はさらに常軌を逸していき…(「船の話」)。ある日突然、部屋の中に謎の大きな鳥が現れる。“わたし”は、なぜか外に出ていかない鳥の正体を突き止めようとするが…(「ロック鳥」)。旅行から帰ったら、自分が死んだとアパートの住人に触れまわった女がいたという奇妙な話を聞かされて…(「六月半ばの真昼どき」)。大都会N市では、死体から蘇生させられた“灰色の者”たちが、清掃や介護などの労働を人間の代わりに行っていた。彼らに生前の記憶は一切なく、恐怖も希望も憎悪も持ち合わせていない。しかしある時、“灰色の者”たちにすさまじい変化が訪れ…(「その昔、N市では」)。日常に忍びこむ奇妙な幻想。背筋を震わせる人間心理の闇。懸命に生きる人々の切なさ。戦後ドイツを代表する女性作家の粋を集めた、全15作の日本オリジナル傑作選!
「BOOKデータベース」 より