「自由」の思想史 : その人間学的な考察
著者
書誌事項
「自由」の思想史 : その人間学的な考察
知泉書館, 2022.10
- タイトル別名
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自由の思想史 : その人間学的な考察
- タイトル読み
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「ジユウ」ノ シソウシ : ソノ ニンゲンガクテキナ コウサツ
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注記
人名索引: 巻末p1-2
事項索引: 巻末p3-5
内容説明・目次
内容説明
「自由」は私たちの生活や社会、政治のいろいろな側面で日々問題となっている。内面の自由から外面の自由まで、それぞれの思いでこの言葉は使われる。人間にとっての自由とは何か。自由はどのような歴史的な経緯で形成されたのか。ヨーロッパから輸入されたこの言葉は、誰もが知っているが、誰も知らない。本書は行為する人間にとっての意志とその自由の本質を解明する。古代社会における人間の自由から、後世に多大な影響を与えたアウグスティヌスの自由意志論と恩恵との関連を考察する。さらに中世の自由意志と恩恵の問題をボエティウス、アンセルムスをはじめ、ベルナール、トマスやスコトゥス、オッカムの6人の思想家を通して明らかにする。ルネサンスと宗教改革時代の自由論はルターとエラスムスの自由意志論争に象徴されるが、それらを受けて啓蒙時代には社会契約や人権思想の影響により社会における自由が社会的課題となった。ヘーゲルは歴史と自由を弁証法的に展開し、自由概念を拡張した。そのなかでカントの超越論的主観性に基づく自由論の影響は広範囲に及び、さらに個人主義はエゴイズムやニヒリズムへと変容し、個人の行為および意志と自由は、深刻な課題に直面した。今日、他者の喪失や対話の困難さを踏まえ、主観性から間主観性への転換のなかで、「自由」のために個性的人格主義と新たな共同体の構想を展開する。現代人必読の書。
目次
- 序論 人間にとって自由とは何か
- 古代社会における人間の地位と自由
- アウグスティヌスの自由意志論
- 中世における自由意志と恩恵
- ルネサンスと宗教改革の時代—エラスムスとルターの自由意志論争
- 宗教改革から近代思想にいたる自由論
- 啓蒙時代の人権思想と自由
- ヘーゲルと政治的自由
- 解体の時代の自由論
- 近代の主観性から間主観性へ
- 自由の人間学的考察
- 個性的人格主義と共同律
「BOOKデータベース」 より