深すぎても浅すぎてもいけない : 思考のサイクル論に学ぶ「正しい」「脳と心の接続法」

書誌事項

深すぎても浅すぎてもいけない : 思考のサイクル論に学ぶ「正しい」「脳と心の接続法」

中井孝章著

日本教育研究センター, 2022.12

タイトル別名

深すぎても浅すぎてもいけない : 思考のサイクル論に学ぶ正しい脳と心の接続法

タイトル読み

フカスギテモ アサスギテモ イケナイ : シコウ ノ サイクルロン ニ マナブ「タダシイ」「ノウ ト ココロ ノ セツゾクホウ」

大学図書館所蔵 件 / 3

この図書・雑誌をさがす

注記

文献: p75-76

内容説明・目次

内容説明

本書の目的は、N.チェイターが提唱した思考のサイクル論に基づいて、「正しい」“脳と心の接続法”を提示するとともに、そのことを通して元々、存在し(得)ない、「無意識的思考」を否定・消去することにある。従来、精神分析・心理学・人間科学などは心と脳の「正しい」接続法を示すどころか、脳の情報処理機構を軽視した「深すぎる」もしくは「浅すぎる」、心のモデルを提示してきた。ところが、脳は並列的計算方式という特性を持つことから、「一回につき一つのタスクしかこなせない」のであり、心は脳と接続に際してそうした制限を受けざるを得ないのだ。こうした脳の摂理を知悉した上で、脳と心の「正しい」接続法を示したことに、思考のサイクル論の秀逸さがある。

目次

  • 1 N.チェイターの思考のサイクル論に学ぶ(思考のサイクル論についての概念整理;思考のサイクル論が前提とする脳のメカニズム・特性;思考のサイクル過程—「現在」を中心に;思考のサイクルにおける過去への接近—記憶・想起;思考のサイクル論における心—感情を中心に)
  • 2 「無意識」という論戦の場—思考のサイクル論との対話1(「無意識的思考」の批判的検討;三つの無意識)
  • 3 「想起」という論戦の場—思考のサイクル論との対話2(生態学的知覚論における記憶・想起;分子脳科学における記憶痕跡と想起;補論 脳の情報処理機構を介在させた精神分析の記憶・想起論—マルチ・ネットワーク・モデルを中心に)
  • 4 思考のサイクル論の現在—筆者が学び取ったもの

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ