ハーケンクロイツの文化史 : シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで

書誌事項

ハーケンクロイツの文化史 : シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで

ローレンツ・イェーガー著 ; 長谷川晴生, 藤崎剛人, 今井宏昌訳

青土社, 2023.1

タイトル別名

Das Hakenkreuz : Zeichen im Weltbürgerkrieg : eine Kulturgeschichte

ハーケンクロイツの文化史 : シュリーマンの再発見からナチそして現在まで

タイトル読み

ハーケンクロイツ ノ ブンカシ : シュリーマン ノ「サイハッケン」カラ ナチ ソシテ ゲンザイ マデ

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注記

原著 (Wien ; Leipzig : Karolinger , 2006) の全訳

参考文献あり

索引: pi-iv

内容説明・目次

内容説明

シュリーマンにより再発見されたのち、世紀転換期の民族至上主義運動のなかで「アーリア人のしるし」と目され、ロシア革命後「反ボルシェヴィズム」という意味合いも付与された鉤十字。ナチのシンボルとなり、その後も物議を醸しつつ使用されていった。ブラヴァツキー夫人、リルケ、ブレヒト、ラヴクラフト、谷崎、法輪功まで、鉤十字に引きつけられた人々と彼らが付与した意味づけを紹介し、その軌跡をたどる。

目次

  • 本書の意図
  • シュリーマンと考古学者たち
  • アングロ・インドのスヴァスティカ—ブラヴァツキー夫人とラドヤード・キプリング
  • 両性具有のスヴァスティカ—アルフレート・シューラーとルートヴィヒ・クラーゲス
  • 鉤十字のある礼拝堂—ミュゾットのリルケ
  • 「猿族」への宣戦—ランツ・フォン・リーベンフェルス、ストリンドベリ、ヘルツマノフスキー=オルランドー
  • シュテファン・ゲオルゲとドイツの人文学
  • 「永遠のドイツ人」—フランツ・ローゼンツヴァイクとヘルマン・ブルテ
  • ロシア皇帝一家の銃殺—アレクサンドラ・フェドローヴナの迷信とユダヤ人ボルシェヴィキ
  • 武装せるシンボル1—義勇軍とトゥーレ協会
  • 武装せるシンボル2—ウンゲルン=シュテルンベルク男爵
  • ゲーリング、ヒトラー、ローゼンベルク
  • 左翼によるカリカチュア化—ブレヒトからヴィルヘルム・ライヒ、カネッティまで
  • アメリカのホロコースト—H・P・ラヴクラフト
  • 耽美に死す—谷崎潤一郎の長篇小説『卍』
  • ドーリア的世界—ゴットフリート・ベンとユリウス・エヴォラ
  • ヒト型スヴァスティカ—レオ・フロベニウスと「文化人類学者」ヴィルヘルム2世
  • 鉤十字の国旗化
  • 一九四五年以降—暴走族、歴史改変SF、ブリティッシュ・パンク、法輪功

「BOOKデータベース」 より

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