田中敦子と具体美術協会 : 金山明および吉原治良との関係から読み解く

書誌事項

田中敦子と具体美術協会 : 金山明および吉原治良との関係から読み解く

加藤瑞穂著

大阪大学出版会, 2023.1

タイトル読み

タナカ アツコ ト グタイ ビジュツ キョウカイ : カナヤマ アキラ オヨビ ヨシハラ ジロウ トノ カンケイ カラ ヨミトク

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内容説明・目次

内容説明

電気服はいかにして平面になったのか。具体美術協会再考のための初めてのモノグラフ。具体美術協会(具体)の主要メンバーの一人であった田中敦子による作品の独創性を考察するとともに、メンバー間の作品制作における関わりにも着目して論じた画期的研究。これまで十分に議論されてこなかった田中敦子、金山明作品の特質を丁寧に考察し、具体研究に新たな視点を提起する。戦後日本前衛美術の潮流にも目を向け、ミシェル・タピエの提唱したアンフォルメル受容の観点から「具体美術宣言」理解を試みる。具体のリーダーである吉原治良の「物質」観や「具体」概念についての思考の過程をも明らかにし、その源流をたどることで、今後の研究のための枠組みを提示した。巻末には田中敦子が自作を語った貴重なインタビューも収録。

目次

  • 第1章 具体美術協会および田中敦子の先行研究
  • 第2章 “電気服”から見た田中敦子作品
  • 第3章 田中敦子の「絵」—絶え間ない構造の変換と身体との結びつき
  • 第4章 金山明による作品の特質—空間をめぐる思索と実践
  • 第5章 金山明の電動機器による描画の誕生—白髪一雄との対照性
  • 第6章 田中敦子の1950年代半ばにおける金山明との関わり
  • 第7章 アンフォルメルと吉原治良
  • 第8章 吉原治良の「物質」をめぐる思考と「具体」概念の形成
  • 第9章 田中敦子、金山明、吉原治良の関係の推移

「BOOKデータベース」 より

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