「新ドイツ派」の成立 : リストと彼の仲間たちによる進歩的音楽集団

書誌事項

「新ドイツ派」の成立 : リストと彼の仲間たちによる進歩的音楽集団

上山典子著

春風社, 2022.12

タイトル別名

新ドイツ派の成立 : リストと彼の仲間たちによる進歩的音楽集団

タイトル読み

「シン ドイツハ」ノ セイリツ : リスト ト カレ ノ ナカマ タチ ニ ヨル シンポテキ オンガク シュウダン

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注記

参考文献: p213-224

博士論文「『新ドイツ派』概念の成立--リストのヴァイマル時代(1848-1861)と『未来音楽』をめぐる論争」(東京芸術大学, 2009年提出)を大幅に改訂・修正し、新たな研究の動向を追加執筆したもの

内容説明・目次

内容説明

1859年、音楽史家・批評家のフランツ・ブレンデルによって提唱された「新ドイツ派」は、19世紀の西洋音楽研究史上、もっとも複雑で錯綜した用語の一つに数えられている。この一派が音楽史におけるどの現象を、いずれの人物を指しているのか、という基本的事項が曖昧のまま残されてきたからである。新ドイツ派とは何か。この用語が指し示すのは誰か。「新ドイツ」の名称はなぜ生み出され、その概念はどのようにして成立したのか。本書はこのような根本問題を解明するために、「新ドイツ派」の前身とされた1850年代の「未来音楽」から概念を説き起こし、一派提唱の歴史的経緯とその後20世紀初頭の音楽史記述に至るまでの広範な関係資料を追う。

目次

  • 第1章 音楽史研究と「新ドイツ派」(音楽事典における「新ドイツ派」;「新ドイツ派」概念に関する先行研究 ほか)
  • 第2章 「未来音楽」の概念(「未来音楽」の由来に関する諸説;1850年代ドイツ語圏における「未来音楽Zukunftsmusik」 ほか)
  • 第3章 「新ドイツ派」の提唱(第1回音楽家集会の開幕;ブレンデルによる「新ドイツ派」提唱 ほか)
  • 第4章 「新ドイツ派」概念の変化(「新ドイツ派」提唱の反応;ベルリオーズによる反「未来音楽」の声明 ほか)
  • 第5章 「新ドイツ派」の発展(新生「新ドイツ派」の成立;「全ドイツ音楽協会」の設立(1861) ほか)

「BOOKデータベース」 より

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