「伝統」が制度化されるとき : 日本占領期ジャワにおける隣組

書誌事項

「伝統」が制度化されるとき : 日本占領期ジャワにおける隣組

小林和夫著

春風社, 2023.2

タイトル別名

伝統が制度化されるとき : 日本占領期ジャワにおける隣組

タイトル読み

「デントウ」ガ セイドカ サレル トキ : ニホン センリョウキ ジャワ ニオケル トナリグミ

大学図書館所蔵 件 / 40

この図書・雑誌をさがす

注記

参考文献: p391-409

年表: 巻末pvii-x

内容説明・目次

内容説明

現在のインドネシアでは、地域社会での奉仕活動がゴトン・ロヨンの名で行われており、それが国民的「伝統」として語られているが、その端緒は日本占領下のジャワにおいて日本の隣組制度が導入・推進されたことにある。本書はこの歴史を、「伝統」慣習の制度化や、相互扶助を重んじる「伝統」の実践者へと住民たちが自らなっていった過程としてあとづける。

目次

  • 第1章 「伝統」との邂逅—旧慣制度調査委員会
  • 第2章 「伝統」の端緒—ロンダ(夜警)制度の警防団への編入
  • 第3章 「伝統」の萌芽—隣組制度の段階的導入
  • 第4章 「伝統」の展開—隣組制度のジャワ全土への導入
  • 第5章 「伝統」の弁証法—隣組の機能「権力の機制」と「住民の互酬」
  • 第6章 「伝統」の鼓吹—隣組制度の推進政策
  • 第7章 「伝統」の視聴—隣組制度の宣伝政策
  • 第8章 「伝統」の貫徹—隣組とジャワ奉公会
  • 第9章 「伝統」の再発見—スカルノによる「伝統」の概念化・鼓吹とジャワ軍政
  • 終章 「伝統の制度化」の今日的文脈

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ