討議倫理と教育 : アーペル、ヨナス、ハーバーマスのあいだ
著者
書誌事項
討議倫理と教育 : アーペル、ヨナス、ハーバーマスのあいだ
春風社, 2023.2
- タイトル別名
-
討議倫理と教育 : アーペルヨナスハーバーマスのあいだ
- タイトル読み
-
トウギ リンリ ト キョウイク : アーペル、ヨナス、ハーバーマス ノ アイダ
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注記
学位論文「K.-O.アーペルの討議倫理学に関する教育学的研究」 (広島大学, 2017年) にわずかな加筆・修正を施したもの
参考文献: p255-272
内容説明・目次
内容説明
アーペルによって提唱され、ハーバーマスによって定式化された道徳理論である討議倫理学を、言語論的転回の意義を踏まえ、教育実践論的に展開。そのうえで、ヨナスの責任論を契機とするアーペルの共同責任論の批判的検討を基に、討議は論理的思考の外部である“他者”によってこそ可能となるという逆説性を指摘することで、教育の倫理を論じる。言語論的転回の徹底に加え、他者論的転回の必要性という視座から、合意を目指すコミュニケーション方略としての討議倫理学の妥当性・可能性を教育学の立場から新たに示す。
目次
- 序章 問題関心と研究の課題―討議倫理学と教育学
- 第1章 アーペル討議倫理学の基本枠組―一九七〇年代の講論を中心に
- 第2章 アーペル討議倫理学の責任論―ヨナス責任論との比較
- 第3章 現代社会における責任性とその形成―アーペルの「共同責任」概念を手がかりに
- 第4章 超越論的語用論的な討議倫理学の教育実践への適用―相互主体的対話実践を可能にする手立て(1)
- 第5章 言語能力の発達段階を踏まえた討議主体形成―相互主体的対話実践を可能にする手立て(2)
- 第6章 ハーバーマス討議倫理学の限界が示唆する道徳教育の構想原理―教育学における討議倫理学研究の他者論的転回(1)
- 第7章 アーペル討議倫理学の逆説的構造が示唆する教育の倫理―教育学における討議倫理学研究の他者論的転回(2)
- 終章 アーペル討議倫理学の教育学的意義
「BOOKデータベース」 より