理性と実存 : 五つの講義
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書誌事項
理性と実存 : 五つの講義
(リベルタス学術叢書, 12)
リベルタス出版, 2023.3
- タイトル別名
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Vernunft und Existenz
- タイトル読み
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リセイ ト ジツゾン : イツツ ノ コウギ
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注記
"Vernunft und Existenz" 原著第3版の翻訳
内容説明・目次
内容説明
キルケゴールとニーチェに対峙し、カント以来の伝統である「理性」を新たに引き受け、あらゆる思考の束縛を突破する「包越者」を説く、ヤスパース哲学の代表作。本書は、キルケゴールとニーチェの生きる根本姿勢を抉り出すことによって、その対立を表面的なものとする。また、カント以来の伝統である「理性」を、「実存」という見かけ上正反対のものと連関させる。その「理性」は、あらゆる有限な対象的思考を超越して「包越者」を開明し、すべての人との交わりを求めてゆくという、西洋哲学史上、新たな局面を開くものである。
目次
- 第1講 現在の哲学的状況の由来(キルケゴールとニーチェの歴史的な意義)(歴史的回顧―現在の状況;キルケゴールとニーチェ ほか)
- 第2講 包越者(哲学的論理学の意味について。―包越者への問い。包越者の二つの様態。―哲学することのこの根本問題についての、歴史的な回顧。;我々であるものとしての包越者 現存在、意識一般、精神 ほか)
- 第3講 伝達され得ることとしての真理(包越者の広さから交わりによる結び付きへ。―人間と動物の比較。―交わりにおける真理。;我々である包越者における伝達 ほか)
- 第4講 理性的な思考の優位と諸限界(思考の優位についての問い;理性的な非論理 ほか)
- 第5講 現在の哲学することの諸可能性(キルケゴールとニーチェによってもたらされた情勢。―課題 例外に直面して例外としてでなく哲学すること。;理性と哲学的論理学 ほか)
「BOOKデータベース」 より