なぜ私たちは存在するのか : ウイルスがつなぐ生物の世界
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書誌事項
なぜ私たちは存在するのか : ウイルスがつなぐ生物の世界
(PHP新書, 1349)
PHP研究所, 2023.4
- タイトル読み
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ナゼ ワタシタチ ハ ソンザイ スル ノカ : ウイルス ガ ツナグ セイブツ ノ セカイ
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注記
参考文献: p217-228
内容説明・目次
内容説明
ウイルス学者は、ウイルスを作り出すことができる。ウイルスのDNAをプラスミドというDNAに入れて、増殖させるのである。あくまで物質であるDNA(デオキシリボ核酸)を、「生命の場」である細胞に入れるとウイルスとなる。まるで生物と物質の境界を行き来するような試みである。さらにウイルスは、ある動物のDNAを別種の動物に運ぶことがある。一方、人間の腸内には約1000種もの細菌が住んでおり、人体のことを「超個体」と呼ぶ人もいる。このような例を考えると、生物は全体で「生命の場」を作り上げ、私たちは関係性の中で生きているといえるのではないか。生物という存在の不思議に迫る意欲作。
目次
- 第1章 ウイルスを作る―ウイルスは物質なのか生物なのか?
- 第2章 病原性ウイルスの研究
- 第3章 ウイルスを排除することはできるか?―天然痘を撲滅できた数多くの幸運
- 第4章 細胞間情報伝達粒子がウイルスになった?―エクソソームがウイルスの起源なのか
- 第5章 レトロウイルスの起源と本来の役割
- 第6章 遺伝子の平行移動(ラテラル・ジーン・トランスファー)
- 第7章 現代のコアラはタイムマシーンか―種の壁を越えていくウイルスの現場
- 第8章 なぜ小さな恐竜も絶滅したのか?
- 第9章 場と生命、そして宇宙
「BOOKデータベース」 より