新派映画の系譜学 : クロスメディアとしての「新派」

書誌事項

新派映画の系譜学 : クロスメディアとしての「新派」

上田学, 小川佐和子編

森話社, 2023.3

タイトル別名

新派映画の系譜学 : クロスメディアとしての新派

タイトル読み

シンパ エイガ ノ ケイフガク : クロス メディア トシテノ「シンパ」

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注記

新派映画一覧: p[401]-453

内容説明・目次

内容説明

多様な新派映画の魅力。明治時代に興り、大正から昭和にかけて隆盛した「新派劇」と、そこから題材を得た「新派映画」は、類型的なメロドラマのイメージが強い。だがそればかりでなく、じつは喜劇や翻案劇など多様な試みを実践しながら、大衆の心性と共鳴し人気を得ていた。本書では、映画史的には周縁とされてきた新派映画の魅力を、演劇・文学・音楽の観点からも検討し、“新派”的な感性の広がりを再発見する。

目次

  • 1 新派と映画の歴史的交錯(新派から映画へ―その前提として;日活向島再考―その歴史的意義について;菊池幽芳原作『毒草』にみる日本映画の革新と成熟―井上正夫の連鎖劇と向島撮影所の新派映画)
  • 2 新派的な情動とメロドラマ(新派的なるもの―ある考察;新派的ヒロインの因果―新派映画と翻案にみる義理と情の葛藤構造;「メロドラマ」映画前史―日本におけるメロドラマ概念の伝来、受容、固有化;『不如帰』とその時代―その歴史的意義について)
  • 3 クロスメディアと新派的な感性(新派と新国劇の交差するところ―中里介山『大菩薩峠』の二つの顔;『不如帰』の舞台化における音楽演出;ヒロインの死を悼むのは誰か―樋口一葉作『にごりえ』とその脚色;「椿姫」を演じた男たち―中国演劇における「新派的」想像力の行方)
  • 4 新派の水脈・過去と現在(中野實の「喜劇」と「青春」―もう一つの新派;新派のアクチュアリティと探偵劇の系譜―明治期『都新聞』の「探偵実話」から江戸川乱歩と横溝正史の劇化に及ぶ;偏在する〈新派〉)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BD01475155
  • ISBN
    • 9784864051750
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    456p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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