服従と反抗のアーシューラー : 現代イランの宗教儀礼をめぐる民族誌
著者
書誌事項
服従と反抗のアーシューラー : 現代イランの宗教儀礼をめぐる民族誌
法政大学出版局, 2023.4
- タイトル別名
-
Āshūrā as submission and rebellion : an ethnography on religious rituals in contemporary Iran
現代イランにおける国家とホセイン追悼儀礼 : 道具主義と言説的伝統の間で
- タイトル読み
-
フクジュウ ト ハンコウ ノ アーシューラー : ゲンダイ イラン ノ シュウキョウ ギレイ オ メグル ミンゾクシ
大学図書館所蔵 件 / 全66件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
博士論文「現代イランにおける国家とホセイン追悼儀礼 : 道具主義と言説的伝統の間で」(一橋大学大学院社会学研究科, 2022.2)に加筆修正を加えたもの
法政大学出版局第9回学術図書刊行助成を受けたもの
参照文献: p190-201
内容説明・目次
内容説明
本書で取り上げる宗教儀礼の担い手となる人々もまた、「体制のイデオロギーとしてのイスラームに従順な人々/それに反発する世俗的な人々」という通俗的な二分法にはうまく当てはまらない。彼らはシーア派の儀礼に参加することで体制のイデオロギーに「服従」しているように見える。しかし彼らの生活を詳細に見ていけば、そこから逸脱し「反抗」する側面が見いだされる。本書は、宗教儀礼の担い手となっているような「普通の人々」の実践の両義的なあり方を記述することを通じて、それに体現されているイラン社会の両義性を提示する。
目次
- 序章 道具主義と言説的伝統の間で
- 第1章 イランにおけるシーア派宗教儀礼の概要
- 第2章 音文化の規制と儀礼の拡張
- 第3章 国家と宗教が交錯するカルバラー巡礼
- 第4章 自傷儀礼の禁止と信仰する身体の過剰性
- 終章 服従と反抗のアーシューラー
「BOOKデータベース」 より