モルブス・アウストリアクス : オーストリア文学をめぐる16章
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モルブス・アウストリアクス : オーストリア文学をめぐる16章
法政大学出版局, 2023.5
- タイトル別名
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Morbus Austriacus
モルブスアウストリアクス : オーストリア文学をめぐる16章
- タイトル読み
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モルブス・アウストリアクス : オーストリア ブンガク オ メグル 16ショウ
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収録内容
- モルブス・アウストリアクスあるいはオーストリア文学の過去と未来の間 / 前田佳一著
- 「ドイツ」国民叙事詩? / 山本潤著
- 「全的人間」による共同体の創造 / 石橋奈智著
- 「この時代」の文化批判 / 桂元嗣著
- この小さな国 : 偶然にも私の故国 / 杉山有紀子著
- 『聖霊降臨節の牧歌』から『聖霊降臨節の旅』へ / 杉山有紀子著
- ナチスの桂冠詩人か、言語芸術の革新者か / 日名淳裕著
- 敷居に立つニーベルンゲン / 山本潤著
- アイヒンガー、アイゼンライヒ、ドーデラー / 前田佳一著
- インゲボルク・バッハマンと戦後ウィーン / 前田佳一著
- 「オーストリア的なるもの」の緩慢なる自殺あるいは損傷した物語 / 前田佳一著
- 「けっしてひとりではない」場所 / 桂元嗣著
- 腐食する現在、拓かれる過去 / 日名淳裕著
- トーマス・ベルンハルト『地上でそして地獄で』における反復される「私」 / 日名淳裕著
- 革命とフラグメント / 金志成著
- ローベルト・ヴァルザー『散歩』とトーマス・ベルンハルト『行く』 / 葛西敬之著
- 自伝が生まれる時 / 飯島雄太郎著
内容説明・目次
内容説明
消滅したかつての帝国をも含む神話への深い執着と愛憎は「オーストリア病(モルブス・アウストリアクス)」と表現される。「ニーベルンゲンの歌」から、ホーフマンスタール、ムージル、ツヴァイク、バッハマン、ベルンハルトまで、この「病い」が駆動させるアクチュアリティを問う。
目次
- 序章 モルブス・アウストリアクスあるいはオーストリア文学の過去と未来の間
- 第1部(「ドイツ」国民叙事詩?―オーストリア文学史叙述における『ニーベルンゲンの歌』;「全的人間」による共同体の創造―ホーフマンスタール『国民の精神的空間としての書物』とディルタイの精神科学;「この時代」の文化批判―ムージルの「カカーニエン」とアウストロ・ファシズム;「この小さな国―偶然にも私の故国」―シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界』における「故郷」としてのオーストリア;『聖霊降臨節の牧歌』から『聖霊降臨節の旅』へ―K・H・ヴァッガールにおける第二次世界大戦中/戦後の「故郷」理念の変化;ナチスの桂冠詩人か、言語芸術の革新者か―ヨーゼフ・ヴァインヘーバーの戦後オーストリア文学における立ち位置)
- 第2部(アイヒンガー、アイゼンライヒ、ドーデラー―不信の詩学あるいは「オーストリア的なるもの」の象徴化と神話化;インゲボルク・バッハマンと戦後ウィーン;「オーストリア的なるもの」の緩慢なる自殺あるいは損傷した物語―ゲアハルト・フリッチュの長編『石の上の苔』と『ファッシング』について;「けっしてひとりではない」場所―ミロ・ドールにおける故郷と自伝的語り;腐食する現在、拓かれる過去―イルゼ・アイヒンガーの詩における「錆」の主題;トーマス・ベルンハルト『地上でそして地獄で』における反復される「私」―詩「顔たちの日」と「九篇の聖歌」を例として;革命とフラグメント―初期ベルンハルトの中編小説;ローベルト・ヴァルザー『散歩』とトーマス・ベルンハルト『行く』―二つの歩行する散文の分岐点;自伝が生まれる時―メタフィクションとしてのトーマス・ベルンハルト『推敲』について)
「BOOKデータベース」 より