中世社会の終焉と近代国家の誕生

書誌事項

中世社会の終焉と近代国家の誕生

大田俊寛著

(河出新書, 062 . 一神教全史 / 大田俊寛著||イッシンキョウ ゼンシ ; 下)

河出書房新社, 2023.5

タイトル読み

チュウセイ シャカイ ノ シュウエン ト キンダイ コッカ ノ タンジョウ

注記

主要参考文献: 巻末pi-ix

内容説明・目次

内容説明

複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる―。

目次

  • 第10講 スコラ学の発展―十二世紀ルネサンスからトマス・アクィナスまで
  • 第11講 宗教改革の時代―イタリア・ルネサンスの人文主義からドイツ三十年戦争まで
  • 第12講 近代的な国家主権論の形成―ピューリタン革命の動乱、社会契約論の提唱
  • 第13講 アメリカ合衆国の宗教状況―新大陸発見から福音派台頭まで
  • 第14講 ナチズムの世界観―アーリア人種優越論と反ユダヤ主義
  • 第15講 イスラエル再建とイスラム主義興隆―ユダヤ人問題の歴史、現代の中東情勢

「BOOKデータベース」 より

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