喪の日記
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喪の日記
みすず書房, 2023.5
- : 新装版
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Journal de deuil : 26 Octobre 1977-15 Septembre 1979
ロラン・バルト喪の日記
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モ ノ ニッキ
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Description and Table of Contents
Description
最愛の母アンリエットが1977年10月25日に亡くなる。その死は、たんなる悲しみをこえた絶望的な思いをもたらし、残酷な喪のなかで、バルトはカードに日記を書きはじめた。二年近くのあいだに書かれたカードは320枚、バルト自身によって五つに分けられ『喪の日記』と名づけられた。とぎれとぎれの言葉が、すこしずつかたちをなして、ひとつの作品の輪郭をえがきはじめるのが日記からかいまみられる。そうして、母の写真をめぐる作品『明るい部屋』が生まれたのだった。『喪の日記』は、最晩年のバルトがのこした苦悩の刻跡であり、愛するひとを失った者が「新たな生」をはじめようとする懸命の物語である。そこから浮かびあがってくるのは、言葉で生かされている者が言葉にすがって立ち上がろうとする静やかなすがたなのである。
Table of Contents
- 喪の日記 一九七七年一〇月二六日‐一九七八年六月二一日
- 日記のつづき 一九七八年六月二四日‐一九七八年一〇月二五日
- (新たなつづき) 一九七八年一〇月二六日‐一九七九年九月一五日
- 日付のない断章
- マムについてのメモ
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