映画史の論点 : 映画の「内」と「外」をめぐって
著者
書誌事項
映画史の論点 : 映画の「内」と「外」をめぐって
(映画学叢書 / 加藤幹郎監修)
ミネルヴァ書房, 2023.7
- タイトル別名
-
映画史の論点 : 映画の内と外をめぐって
- タイトル読み
-
エイガシ ノ ロンテン : エイガ ノ「ウチ」ト「ソト」オ メグッテ
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注記
引用文献/映画作品: 各章末
収録内容
- 「マルチプロタゴニスト映画」または群像劇映画にみるナラティヴ構造の歴史と理論 / 小野智恵著
- 政府と映画の密なる関係 / 吉村いづみ著
- 第二次世界大戦戦闘映画『特攻大作戦』と西部劇『ワイルド・アパッチ』 / 大勝裕史著
- 「黒の恐怖」を奪回せよ / ハーン小路恭子著
- 血の季節の向こう側 / 川本徹著
- クロスカッティングによる観客参加 / 碓井みちこ著
- ジャック・タチ映画の音響表現の特異性 / 正清健介著
- 失われた祖国、彷徨う自己 / 小川佐和子著
- 『オズの魔法使』と封じ込めの戦略 / 杉野健太郎著
- 東京国際映画祭の誕生とその変遷に関する考察 / 藤田修平著
- 映画量産時代への序奏 / 北浦寛之著
- 映画史はいかに語られてきたか / 仁井田千絵著
内容説明・目次
内容説明
映画が有するネットワークから生じる“内”と“外”をめぐる論点とは何か。映画の内部あるいは映画間の諸問題をはじめ、歴史や文学との邂逅、産業としての映画の足跡を追う。
目次
- 第1部 映画の“内”をめぐって(1)―「構造」と「語り」へのアプローチ(“マルチプロタゴニスト映画”または群像劇映画にみるナラティヴ構造の歴史と理論―グリフィス、『グランド・ホテル』、そして「インディーズ」;政府と映画の密なる関係―英国、フィルム・タグの主題と語りの特徴について)
- 第2部 映画の“内”をめぐって(2)―映画史が問うジャンルの歴史と現在(第二次世界大戦戦闘映画『特攻大作戦』と西部劇『ワイルド・アパッチ』―ヴェトナム戦争中のロバート・アルドリッチ;「黒の恐怖」を奪回せよ―黒人ホラー映画史における創造的プロセスをめぐって ほか)
- 第3部 映画の“内”をめぐって(3)―「サスペンス」と「音」が問いかけたもの(クロスカッティングによる観客参加―ヒッチコック映画における「追いかけのサスペンス」を再考する;ジャック・タチ映画の音響表現の特異性―台詞の優位性に対する“挑戦”)
- 第4部 映画の“外”をめぐって(1)―歴史・文学と映画との邂逅(失われた祖国、彷徨う自己―1920年代のフランスにおける亡命ロシア人映画;『オズの魔法使』と封じ込めの戦略―アダプテーション研究の可能性)
- 第5部 映画の“外”をめぐって(2)―産業としての映画の足跡(東京国際映画祭の誕生とその変遷に関する考察―「映画祭とは何か」という問いをめぐって;映画量産時代への序奏―戦後日本の大手映画会社の興行支配と独占禁止法違反をめぐる問題 ほか)
「BOOKデータベース」 より