日本の鍛冶の技術論
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日本の鍛冶の技術論
アグネ技術センター, 2023.7
- タイトル読み
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ニホン ノ カジ ノ ギジュツロン
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注記
「金属」に掲載された「わが国古来の鍛冶の技術論」(1)~(22) (82 (2012) No.2~No.3, 84 (2014) No.6~No.12, 85 (2015) No.1~No.12, 86 (2016) No.1) をもとに再構成し、加筆修正したもの
参考文献: p269-270
内容説明・目次
内容説明
日本の鍛冶の特徴は、たたら製鉄で造った鋼塊(鉧)を錬ることにある。これを鍛錬という。鋼塊を潰し、積み重ねて藁灰と泥を塗し、真赤に加熱して打つと互いに面が溶接する。これを延して折り曲げ溶接する。刃物は4、5回鍛錬する。なぜこのように簡単に鍛接面を溶接できるのか。計測器もない1500年も前の時代に何を指標にして鍛接作業を行ったのだろうか。その指標は、炎の中に生じる白い火花「沸き花」である。沸き花は鉄が溶けた証拠である。鋼片の再溶解や銑鉄(銑)の溶解時にも発生する。鍛錬した鋼は錆び難く、刃物の地肌に模様を生み出す。永田たたらで造った鉧から切出しナイフや包丁を作ってみませんか。本書はその指南書です。
目次
- 第1章 鍛冶体験と道具
- 第2章 銑と鉧
- 第3章 和鉄のリサイクル―卸し鉄
- 第4章 手子棒と手子台
- 第5章 鍛錬
- 第6章 造り込みと素延べおよび火造り
- 第7章 焼入れ
- 第8章 研ぎ
- 第9章 切り出しナイフ作り
- 第10章 包丁の製造
- 第11章 日本刀の作製
- 第12章 鋸の製造
- 第13章 刃物の切れ味
- 第14章 和銑の脱炭と包丁鉄
- 第15章 洋鉄
- 第16章 錬鉄と溶鋼
- 第17章 銑の溶融
- 第18章 鍛接と沸き花
- 第19章 和鉄はなぜ錆び難いのか
- 第20章 伝統技術の伝承
- 付録
「BOOKデータベース」 より