福沢諭吉変貌する肖像 : 文明の先導者から文化人の象徴へ
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福沢諭吉変貌する肖像 : 文明の先導者から文化人の象徴へ
(ちくま新書, 1745)
筑摩書房, 2023.8
- タイトル読み
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フクザワ ユキチ ヘンボウ スル ショウゾウ : ブンメイ ノ センドウシャ カラ ブンカジン ノ ショウチョウ エ
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注記
文献:p273〜280
内容説明・目次
内容説明
福沢の思想は毀誉褒貶にさらされてきた。それは福沢の議論の変化というよりも、福沢をとりまく世論の側の変化によるものといえる。福沢を評価した徳富蘇峰は、晩年には福沢が日本の伝統的な良風美俗を破壊したと罵倒。戦後は丸山眞男から原則ある実学思想家として賞賛されるも、朝鮮蔑視の脱亜論者として批判もされ、他方で一九八〇年代半ば以降は一万円札の肖像となり、文化人の象徴となった。福沢評価の変遷をたどり、その過程を詳細に考察。福沢の実像を浮かび上がらせる。
目次
- 序章 福沢を論じた知識人たち
- 第1章 存命期の論争―学者職分論から修身要領まで
- 第2章 死去―『福沢先生哀悼録』にみる「文明」の先導者
- 第3章 忘却から批判へ―大正期から太平洋戦争まで
- 第4章 華麗なる復活―連合国軍占領と横溢する賛美
- 第5章 「脱亜論」の主唱者として―戦後歴史学からの批判
- 終章 一万円札の肖像へ
「BOOKデータベース」 より