あなたに語る日本文学史
著者
書誌事項
あなたに語る日本文学史
(角川文庫, 23785)
KADOKAWA, 2023.8
- タイトル別名
-
角川ソフィア文庫
- タイトル読み
-
アナタ ニ カタル ニホン ブンガクシ
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注記
1998年12月新書館刊の同タイトルを文庫化したもの
ブックジャケットに「角川ソフィア文庫 C-123-1」の記載あり
内容説明・目次
内容説明
「日本の詩歌はさみしい主題を歌っているように見えるけれど、実は享楽的だと思います」。古より日本の文学は歌を中心に栄えた。表舞台たる政治の裏側で、万葉集や古今和歌集、閑吟集や梁塵秘抄は、自然を愛で、恋心を歌うことを楽しんできた。やがて民衆へも広まった歌は、芭蕉や蕪村、子規らのもとで大衆芸術としての地位を獲得してゆく。日本のことばの真の姿を歌と詩に探りつづけた詩人が、次世代のために語り伝えた日本文学史。
目次
- 1 政治の敗者はアンソロジーに生きる―「万葉集」
- 2 平安文化の表と裏―「古今和歌集」
- 3 詩歌の歴史は編纂者の歴史―「古今和歌六帖」
- 4 奇想の天才源順―「伊勢物語」と「大和物語」
- 5 女たちの中世―建礼門院右京大夫と後深草院二条
- 6 男たちの中世―俊成/西行/定家
- 7 歌謡の本質的な面白さ―「梁塵秘抄」
- 8 風俗の万華鏡―「閑吟集」から「唱歌」「童謡」まで
- 9 良基も芭蕉もパスも―連歌/連句/レンガ
- 10 「写生」は近代文学のかなめ―子規の道・紅葉の道
「BOOKデータベース」 より