縄文の断片 (かけら) から見えてくる : 修復家と人類学者が探る修復の迷宮

書誌事項

縄文の断片 (かけら) から見えてくる : 修復家と人類学者が探る修復の迷宮

古谷嘉章, 石原道知, 堀江武史著

古小烏舎, 2023.8

タイトル別名

縄文の断片から見えてくる : 修復家と人類学者が探る修復の迷宮

タイトル読み

ジョウモン ノ カケラ カラ ミエテ クル : シュウフクカ ト ジンルイ ガクシャ ガ サグル シュウフク ノ メイキュウ

注記

文献: 各章末

内容説明・目次

内容説明

土の中から破片が発掘され、修復され、展示されるまでには、いくつもの厄介な問題が存在する。欠損の意味、修復の介入度合い、修復箇所の判別、復元してわかること見えなくなるもの、現代人の発想の危うさ…。考古遺物、考古学に潜む迷宮を、縄文土器の修復という営みから、また世界の事例から、人類学者と修復家が探究する。

目次

  • 序章 修復の世界への招待(発掘現場の出土品から展覧会の展示品へ;出土したときの国宝土偶;出土品への修復という介入;考古遺物の修復と美術品の修復;修復における自由裁量の幅;出土品、修復家、監修者;結果を形にしなければならない修復という仕事;修復とはそもそも何なのか)
  • 第1章 考古遺物の修復の現場から(文化財の保存修復とは何か;縄文土器の修復;考古遺物の複製そしてレプリカ)
  • 第2章 修復からみた縄文土器の「わからなさ」(縄文とともに現代を生きる;修復における厄介な問題;「向こう合わせの」造形;現れてくるものを受け入れる;縄文土器修復の目指すところ)
  • 第3章 遺物の修復について人類学者が考える―断片・経年変化・複製・展示(修復とは何のために何をすることなのか;断片より完形を偏重すること;経年変化とアンチエイジング;実物をとりまく複数の複製;保存だけでなく展示のために;修復は単品では完結しない)

「BOOKデータベース」 より

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