本の栞にぶら下がる
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本の栞にぶら下がる
岩波書店, 2023.9
- タイトル読み
-
ホン ノ シオリ ニ ブラサガル
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内容説明・目次
内容説明
近年活況を呈する韓国文学翻訳の第一人者であり、優れた書き手でもある著者初の読書エッセイ集。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く。
目次
- 黄色い本のあった場所―「チボー家」と私たち
- いぬいとみこさんのこと
- 結核をめぐる二つの物語―林芙美子と郷静子
- 多摩川沿いの工場で―「土堤」を読む
- 「かるた」と「ふりかけ」―鶴見俊輔の「断片」の味
- 翻訳詩アンソロジーの楽しみ
- 杏の枝と七夕の夜―後藤郁子と茨木のり子
- 炭鉱町から来た人
- 詩人・仲村渠の路地をたどる
- 一九一六年、漱石と李光洙
- 旧正月の李箱の手紙
- 脱北者が読むジョージ・オーウェル
- 元山中学の同級生―後藤明生と李浩哲
- 長璋吉が描いた朝鮮語の風景
- 物語に吹く風 朝鮮短篇小説選
- 堀田善衞と「ジョー」の肖像
- 「やさしみ」のやりとり
- 森村桂という作家がいた
- マダム・マサコの洋裁店
- 編み物に向く読書
- 三人の女性の「敗戦日記」
- 中村きい子の激しさに打たれる
- 木の栞にぶら下がる
「BOOKデータベース」 より