狂人日記。戦争を嫌がった大作家たち
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狂人日記。戦争を嫌がった大作家たち
(祥伝社新書, 686)
祥伝社, 2023.10
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狂人日記戦争を嫌がった大作家たち
狂人日記 : 戦争を嫌がった大作家たち
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キョウジン ニッキ センソウ オ イヤガッタ ダイサッカ タチ
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Description and Table of Contents
Description
昭和初期、日本が戦時体制に入ると、徳富蘇峰のように戦争を礼賛する作家たちが大量に出現した。その一方で、反戦を唱える者は厳しく弾圧された。谷崎潤一郎も『細雪』の雑誌連載を「戦時下に不適切な内容である」と、軍部に掲載を止められた(昭和18年)。それでもこの弾圧に抵抗することなく、黙々と書き続け、戦後、大ベストセラーになったのだ。著者が谷崎をはじめとする「戦争を賛美せず、抗議もせず、嫌がって関わらなかった作家たち」に今、着目するのは、世界が第3次世界大戦に向かう空気に覆われているからだ。戦争に背を向けた文学者たちの態度に、私たちは何を学ぶべきか。
Table of Contents
- 1 谷崎潤一郎と日本の戦争(亡霊の囁き;死ぬのがいいわ;戦争を賛美した知識人と戦後を先取りした知識人;ハーレム;共同幻想;第3次世界大戦の予感)
- 2 戦争に背を向けた知識人たち(谷崎と芥川の文学論争;社会主義運動の時代;芥川の死;妻を譲る;2人目の妻と3人目の妻;川端康成と三島由紀夫の真実;エリー卜と文学部;谷崎は日本の映画産業にいち早く関わった;作家と女たち)
- 3 漱石山脈(言論弾圧の時代;スキャンダル;文学者仲間たち;1万倍のインフレが起きた;漱石山脈)
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