ノンモダンとしての経験学習 : 対応説としての学校知を超えて
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ノンモダンとしての経験学習 : 対応説としての学校知を超えて
日本教育研究センター, 2023.10
- タイトル読み
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ノンモダン トシテノ ケイケン ガクシュウ : タイオウセツ トシテノ ガッコウチ オ コエテ
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注記
文献: p99-102
内容説明・目次
内容説明
学校教育において生徒は、教師の指導のもと教科書の記述に沿って大量の知識を習得するが、こうして一斉に伝達される学校知は、アクターネットワーク理論(ANT)に基づくノンモダニズム知識論からすると、対象と言語が厳密に対応するモダニズム知識論の典型である。学校知が依拠する教科書の記述そのものが、主客対立の二分法的で固定的な知識観を前提としている。その結果、学校知は、言語主義教育に陥ることになる。これに対し、経験学習は、生徒が学校以前に・学校外で身につけ、自生的に成長する内的知識を前提とするという点で、学校知とは異なる。というのも、経験学習は、内から知ることを専らとするからだ。つまり、経験学習とノンモダニズム知識論は、内から知ること(ANT的には人間とそれ以外のアクターとのハイブリッドの混合物)を知識論の前提とすることから、対応説を前提とする学校知を超えるものである。
目次
- 1 知識論の諸相
- 2 ノンモダニズム知識論の始動―交通問題をめぐる考察
- 3 ノンモダニズム知識論の展開―「アマゾンにおける森林・サヴァンナの土壌遷移」事例にみる科学的知識の生成過程
- 4 経験学習の知識論(1)―ものをつくる授業
- 5 経験学習の知識論(2)―マーケット教室実践
- 6 ノンモダニズム知識論に基づく経験学習の評価
- 補章 子どもにおける内部の知識の成長とアブダクションの論理
- 結語
「BOOKデータベース」 より