物語る仏教絵画 : 童子・死・聖地

書誌事項

物語る仏教絵画 : 童子・死・聖地

山本陽子著

勉誠社, 2023.10

タイトル別名

物語る仏教絵画 : 童子死聖地

タイトル読み

モノガタル ブッキョウ カイガ : ドウジ シ セイチ

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注記

1980年の修士論文「十一面観音来迎図様 : その背景」以来、2023年までの、これらの説話的要素を美術史的な手段で扱いながら考察してきた論文を中心にまとめたもの

内容説明・目次

内容説明

日本中世において数多く制作された仏教絵画のなかで、類例のない図様を持ち、制作当時とは異なる名称で呼ばれたり、別の信仰の文脈で語られてきたりした経緯をもつ、特異な仏画が存在する。これらはどのような意図で制作され、何を意味しているのか。そして、なぜ多種多様な形態や伝説を持っているのか。とりわけ「童子・死・聖地」にまつわるこれらの仏画や垂迹画を丹念に読み解き、図像的特徴や成立背景、制作意図を明らかにする。さらに、これらの仏教絵画が制作された時点における、伝承や説話からの影響関係、受容の様相を探る。美術史学・説話文学・民俗学研究など隣接諸学に寄与する研究成果。

目次

  • 第1部 仏画と垂迹画における童子像―神の家の小公達(粉河寺の童男行者信仰―フリア美術館蔵伝聖徳太子修業像を中心に;春日の赤童子信仰;童形の日吉十禅師像 ほか;熊野曼荼羅の切目王子―神々のヒエラルキー;越前系の白山垂迹曼荼羅―遊行寺本と国上神社本)
  • 第2部 死をめぐる図像(ボストン美術館本菩提樹像は何を表すものか;法華寺蔵阿弥陀三尊及童子図はどのように掛けられたか;金戒光明寺蔵地獄極楽図屏風はどのように使われたか ほか)
  • 第3部 中国の霊山信仰から日本へ―観音と霊地信仰(長沙馬王堆漢墓出土の帛画はなぜT字形状か;須彌山石とは何を表したものか―水源伝説としての崑崙山;日本における三山信仰―三山もしくは三峯という構成の根拠は何か ほか)

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BD04612398
  • ISBN
    • 9784585370116
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
    6, 595, 6p
  • 大きさ
    22cm
  • 分類
  • 件名
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