計算する生命
著者
書誌事項
計算する生命
(新潮文庫, 11815,
新潮社, 2023.12
- タイトル読み
-
ケイサン スル セイメイ
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注記
単行本: 2021年刊
参考文献: p248-253
内容説明・目次
内容説明
「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遙かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか―。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。
目次
- 第1章 「わかる」と「操る」(「わかる」と「操る」;物から記号へ;算用数字が広がる;図から式へ;0から4を引くと?;数直線の発見;「虚数」の登場;不可解の訪問)
- 第2章 ユークリッド、デカルト、リーマン(演繹の形成;幾何学の解放;概念の時代)
- 第3章 数がつくった言語(『純粋理性批判』;なぜ「確実」な知識が「増える」のか?;フレーゲの人工言語;概念の形成;心から言語へ;緻密な誤謬;人工知能へ)
- 第4章 計算する生命(純粋計算批判としての認知科学;フレーゲとウィトゲンシュタイン;「純粋な言語」の外へ;規則に従う;人工知能の身体;計算から生命へ;人工生命;耳の力学;go with the flow)
- 終章 計算と生命の雑種(拡張する現実;ハイパーオブジェクト;生命の自律性;未来へ)
「BOOKデータベース」 より