書誌事項

マーガレット・アトウッド『侍女の物語』を読む : フェミニスト・ディストピアを越えて

加藤めぐみ, 中村麻美編 ; マーガレット・アトウッド [ほか著] ; 西あゆみ [訳]

(水声文庫)

水声社, 2023.12

タイトル別名

Margaret Atwood : The handmaid's tale

マーガレットアトウッド侍女の物語を読む : フェミニストディストピアを越えて

タイトル読み

マーガレット アトウッド ジジョ ノ モノガタリ オ ヨム : フェミニスト ディストピア オ コエテ

注記

その他の著者: 奥畑豊, 三村尚央, 小川公代, 生駒夏美, 渡部桃子, 小谷真理, 高村峰生, 安保夏絵, シュテファン・ヴューラー, 石倉綾乃

著者「高村」の「高」は「梯子高 (はしごだか) 」の置き換え

引用文献: 論末

収録内容
  • 『侍女の物語』はフェミニスト・ディストピアか? / マーガレット・アトウッド [著] ; 西あゆみ訳
  • ビッグ・シスターとシスターフッド : アトウッド『誓願』における「弱い」独裁者 / 奥畑豊 [著]
  • アメリカ・カナダの「地下女性鉄道」 : 逃亡の協力者と緩衝地帯マップ / 安保夏絵 [著]
  • 社会生物学者リンプキンの謀略 (プロット) : 『侍女の物語』『誓願』におけるミツバチと生政治 (バイオポリティクス) / 加藤めぐみ [著]
  • 勇気をこめて振り返る : 抵抗の記念碑 (モニュメント) としての『誓願』の石像たち / 三村尚央 [著]
  • アトウッドのエコ・ディストピア : 『侍女の物語』から『マッドアダム』まで / 中村麻美 [著]
  • 性別二元論というディストピア : 『侍女の物語』関連作品を読む / 中村麻美 [著]
  • ケアの目覚め : 『侍女の物語』から『誓願』へ / 小川公代 [著]
  • 未来に託す身体のメッセージ : 『フランケンシュタイン』、『侍女の物語』、『誓願』を繋ぐ声・身体・命 / 生駒夏美 [著]
  • これまでに愛したのはあなただけ : レズビアン・ロマンスとして読む『侍女の物語』と『誓願』 / 渡部桃子 [著]
  • フェミニストSFとしての『侍女の物語』 / 小谷真理 [著]
  • 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』においてセリーナ、モイラ、ジューンのマザーフッドと代理出産が問うこと / 高村峰生 [著]
  • ジューン/オブフレッドのレジスタンス / 石倉綾乃 [著]
  • 日本のフェミニストSF文学はなぜ、最初からディストピア的色彩が強かったのか / シュテファン・ヴューラー [著]
内容説明・目次

内容説明

奴らに虐げられるな。女性の身体と連帯、歴史と記憶、声と語り、エコロジー、セクシュアリティ/ジェンダー、ケア…。1985年に発表された近未来小説『侍女の物語』と、2019年の続編『誓願』。男性優位の独裁国家を描く暗澹たるディストピア文学が、なぜ今日、フェミニスト・プロテスト文化の象徴として耳目を集めるのか。現実世界の諸相を束ねて生み出された物語世界に、現在そして未来を生き抜くための希望を探る。

目次

  • 序―二〇二三年、『侍女の物語』のアクチュアリティを問う
  • 『侍女の物語』はフェミニスト・ディストピアか?
  • 1 ギレアデ共和国のリアル(ビッグ・シスターとシスターフッド―アトウッド『誓願』における「弱い」独裁者;社会生物学者リンプキンの謀略―『侍女の物語』『誓願』におけるミツバチと生政治;勇気をこめて振り返る―抵抗の記念碑としての『誓願』の石像たち;アトウッドのエコ・ディストピア―『侍女の物語』から『マッドアダム』まで)
  • 2 女性の身体/連帯(ケアの目覚め―『侍女の物語』から『誓願』へ;未来に託す身体のメッセージ―『フランケンシュタイン』、『侍女の物語』、『誓願』を繋ぐ声・身体・命;「これまでに愛したのはあなただけ」―レズビアン・ロマンスとして読む『侍女の物語』と『誓願』;フェミニストSFとしての『侍女の物語』;『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』においてセリーナ、モイラ、ジューンのマザーフッドと代理出産が問うこと)

「BOOKデータベース」 より

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