悪筆論 : 一枚の書は何を物語るか : 書体 (スタイル) と文体 (スタイル)

書誌事項

悪筆論 : 一枚の書は何を物語るか : 書体 (スタイル) と文体 (スタイル)

石川九楊著

芸術新聞社, 2023.12

タイトル別名

悪筆論 : 一枚の書は何を物語るか : 書体と文体

タイトル読み

アクヒツロン : イチマイ ノ ショ ワ ナニ オ モノガタルカ : スタイル ト スタイル

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内容説明・目次

内容説明

川端、三好、久保田、三島、中上、太宰、岡本、松本、谷川、谷崎、中里達11名の近現代の文士達の筆跡の、尋常ならざる謎のような筆蝕(書きぶり)の諸相が、「悪」という一語に表記している。書は文学である―思いもかけない命題に肉迫する石川九楊、最新の書字(筆蝕)論。

目次

  • 第1章 妖婉、鬱滞の世界―川端康成『雪国』
  • 第2章 「辶(しんにょう)(辵)(ちゃく)」の世界―三好達治『測量船』
  • 第3章 あっけらかんの小粒世界―久保田万太郎句集『草の丈』『流萬抄』『流萬抄以後』
  • 第4章 虚構の現実化と現実の虚構化―三島由紀夫『憂国』
  • 第5章 神話・子宮の森の物語―中上健次『枯木灘』
  • 第6章 「啄」から広がる世界―太宰治『人間失格』
  • 第7章 終ることなき蠕動運動―岡本かの子『生々流転』
  • 第8章 妖にして怪―松本清張『ゼロの焦点』
  • 第9章 世界・愛・人間―谷川雁『わが沙漠』
  • 第10章 両性具有の―谷崎潤一郎『春琴抄』
  • 第11章 死中の生、虚無の中の真実―中里介山『大菩薩峠』
  • 附章 書は文学である

「BOOKデータベース」 より

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