いびつな「書の美」 : 日本の書がたどった二つの近代化

書誌事項

いびつな「書の美」 : 日本の書がたどった二つの近代化

林淳著

森話社, 2023.12

タイトル別名

近代以降の日本が追求した「書の美」に関する研究

いびつな書の美 : 日本の書がたどった二つの近代化

タイトル読み

イビツナ 「ショ ノ ビ」 : ニホン ノ ショ ガ タドッタ フタツ ノ キンダイカ

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注記

博士論文「近代以降の日本が追求した「書の美」に関する研究」(2022年、広島大学大学院総合科学研究科へ提出)に加筆修正をしたもの

文献一覧: p371-381

内容説明・目次

内容説明

近代書の二大潮流である「革新派」と「伝統派」。注目を浴び手厚い研究がされる「革新派」の一方で、等閑視されつづける「伝統派」。このいびつな構造の背景には、近代以降の日本で評価されてきた「書の美」の偏りがある―。本書では、伝統と革新という、書の持つ両端の芸術性を同時に描き出し、近現代の日本書道史をより広い視野から俯瞰するとともに、見過ごされてきた「伝統派」の実像に迫り、「書の美」の新しい地盤を開拓する。

目次

  • 第1章 「革新派」による書の制作理念(「革新派」登場に至るまで;「革新派」の発言にみるそれぞれの制作思想;井島勉の書道観とその問題点;久松真一の禅芸術思想)
  • 第2章 「伝統派」による書の制作理念(「伝統派」の思想の整理;書道史上における「伝統派」の位置づけ;「伝統派」の背景にある思想;西脇呉石の芸術書観)
  • 第3章 書の評価(書の評価と分類;書を評価する語としての「韻」と「個性」;実際の作品評価)

「BOOKデータベース」 より

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