天文学の復興と天地学の提唱
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天文学の復興と天地学の提唱
(世界の見方の転換 / 山本義隆 [著], 1)
みすず書房, 2024.1
- : 新装版
- タイトル読み
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テンモンガク ノ フッコウ ト テンチガク ノ テイショウ
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内容説明・目次
内容説明
『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を探る、近代科学誕生史“三部作”の堂々たる完結篇。“遠隔力”の問題とともに、著者が一七世紀科学革命への「戦略高地」の一つであったと見る天文学の近代科学化を、一六世紀文化革命はいかに準備したのか。プトレマイオス理論の復元にはじまり、コペルニクス地動説をへてケプラーの天体力学へいたる15〜16世紀の天文学史の展開は、観測にもとづく天文学を、自然哲学としての宇宙論より上に据えるという学問上の下剋上をなしとげ、まったく新しい自然研究のあり方を生みだした。多くの科学史家を虜にしてきたこの一大変革を、著者は前作から貫かれる独自の視座と周到な目配りで捉えなおす。話は、後世の天文研究の改革にとって最大級の足がかりになると同時に障壁にもなった、プトレマイオスの数学的天文学から始まる。アリストテレス宇宙論とプトレマイオス理論の屈折した関係、そしてこの理論が二千年紀にわたり通用したほどの精度をもつ理由が、スリリングに説き明かされる。レギオモンタヌスら人文主義者がその体系を復元し、数学や観測による天文学を自然哲学への有力なアプローチと位置づけることで、変革への最初の一歩を刻む第1巻。
目次
第1巻 天文学の復興と天地学の提唱(古代世界像の到達地平―アリストテレスとプトレマイオス;地理学・天文学・占星術―ポイルバッハをめぐって;数学的科学と観測天文学の復興―レギオモンタヌスとヴァルター;プトレマイオス地理学の更新―天地学と数理技能者たち)
「BOOKデータベース」 より