アーレントから読む

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アーレントから読む

矢野久美子 [著]

みすず書房, 2024.1

タイトル読み

アーレント カラ ヨム

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注記

註: p169-187

2018年から2021年にかけて月刊「みすず」に連載した11のエッセイに加筆・修正を行ったもの。連載のタイトルは「アーレントを読む」

内容説明・目次

内容説明

全体主義のなかで考え続けたハンナ・アーレント。長期にわたって難民・無国籍者として生活し、全体主義がもたらした地上の地獄を同時代人として経験した。想像を絶する人類に対する犯罪を生み出した体制の本質を、アーレントは現実に負けない仕方で理解しようとした。戦争が終わったあとも続く全体主義の余波、それが壊したもの、世界との関係、それでも世界を愛することは可能か。いまアーレントから世界を見たら、何が見えてくるだろうか。「生きた屍」「難民になること」「世界喪失」「人と人のあいだに生きること」「政治と自由」「理解すること」「共に何かを行なうこと」というアーレントの言葉を道しるべに、一方で全体主義について、他方で人間の自由の条件について考え抜いた、アーレントの思考の現場を洞察する。混迷を深める世界を生きるための思想。

目次

  • 第1章 生きた屍
  • 第2章 難民について
  • 第3章 世界喪失に抗って
  • 第4章 自由について
  • 第5章 理解という営み
  • 第6章 世界を愛するということ
  • 第7章 ベンヤミン・エッセイをめぐって
  • 第8章 反逆する心という遺産
  • 第9章 「あいだ」にあるということ
  • 第10章 ローザの従姉妹
  • 第11章 秩序の感覚

「BOOKデータベース」 より

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