帝国 : ロシア・辺境への旅
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帝国 : ロシア・辺境への旅
みすず書房, 2024.1
新版
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Imperium
帝国 : ロシア辺境への旅
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テイコク : ロシア・ヘンキョウ エノ タビ
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帝国 ロシア・辺境への旅
2024.1.
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帝国 ロシア・辺境への旅
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Note
初版 (新潮社, 1994年刊) に解説を付し、新版としたもの
解説: 関口時正
Description and Table of Contents
Description
「モスクワに着いたとたんに、ぼくは討論、論争、口論、流言の渦のなかへと落ち込む。どこへ出ても、会合、集会、会議、シンポジウムがある。プーシュキンの銅像の周りでは、まいにち早朝から夜半まで、だれやかやが立って、競って大声を挙げ、いがみ合い、また、チラシの厚い束を鼻先に突き出す。討論、雄弁、論争、おしゃべり、説教を得意とする者にとって、また言葉の剣士、真実の追求者にとって、天国の時代は今である。かかる大道討論クラブは、この国において数十、数百を数える」(「“魔の山”クレムリン」より)「マガダン行きの飛行機が飛ぶまで、ヤクーツク飛行場で四日間の待ちぼうけ。雪嵐の吹き荒れるコルィマー向けは全便運休。シベリアの旅はいつもこうである。“…”コルィマーの吹雪はおいそれと止まない。だが、吹雪が収まれば、飛行機はすぐさま飛ぶ。しがみついても乗らねばならない。万が一、乗り損ねて逃げられたら、死も同然。だから、腰をおろして待つ」(「コルィマーは霧また霧」より)サルマン・ラシュディ、マーガレット・アトウッド、ジョン・アップダイク、ガブリエル・ガルシア=マルケスらが絶賛した「文学的ルポルタージュ」の旗手カプシチンスキ。その代表作。
Table of Contents
- 1 最初の出遇い 一九三九〜六七(ピンスク、一九三九年;シベリア横断鉄道、一九五八年;南の国々、一九六七年)
- 2 鳥瞰図から 一九八九〜九一(第三のローマ;寺院と宮殿;ぼくらは見つめ、涙を流す ほか)
- 3 続きは進行中 一九九二〜九三
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