否定神学と「形而上学の克服」 : シェリングからハイデガーへ

書誌事項

否定神学と「形而上学の克服」 : シェリングからハイデガーへ

茂牧人著

知泉書館, 2024.1

タイトル別名

Die negative Theologie und "die Überwinding der Metaphysik" von Schelling zu Heidegger

否定神学と形而上学の克服 : シェリングからハイデガーへ

タイトル読み

ヒテイ シンガク ト ケイジジョウガク ノ コクフク : シェリング カラ ハイデガー エ

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注記

その他の表題は巻末p[9]による

2011年に前著『ハイデガーと神学』を出版した後に、いくつかの学会誌などに載せた論文をまとめたもの

文献一覧: 巻末p13-23

索引: 巻末p1-8

内容説明・目次

内容説明

本書ではシェリングの考察からハイデガーのシェリング解釈をへて、ハイデガーの真理論を論じる。中でも特にシェリングの無底(Ungrund)の理解から、ハイデガーの真理論における深淵/脱根底(Abgrund)の働きを導出し、理性では理解できない否定神学的省察により“形而上学の克服”を遂行した。著者はシェリング『人間的自由の本質』を読みなおし、神の中の根底や無底の働き、つまり神の中の自然や外部性・異他性の働きこそが、自由と悪の問題の端緒であり、解決のための鍵であることを見出した。さらにシェリングの無底の働きは、ハイデガーの深淵/脱根底の働きへと継承されていると解釈した。

目次

  • 第1部 シェリングの否定神学的省察(テュービンゲン時代のパウロ解釈;神の神秘と人間の自由;悪の問いと弁神論;叡智界の創造論―シェリング『諸世界時代』を中心にして;哲学的キリスト論と聖書解釈)
  • 第2部 ハイデガーの神学への影響とシェリング解釈(ハイデガーの神学への影響とシェリング講義;ハイデガーの無底解釈をめぐって―「シェリング演習」(一九二七/二八年)をもとにして)
  • 第3部 ハイデガーの否定神学的思索と(形而上学の克服)(現象学の学問論;覆蔵性をめぐって―一九三〇年「真理の本質について」諸講演原稿をもとにして;宗教哲学における真理論;“形而上学の克服”のモチーフ―ルター・パスカル・キルケゴール)

「BOOKデータベース」 より

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