渡来人陳元贇の思想と生涯 : 江戸期日本の老子研究
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渡来人陳元贇の思想と生涯 : 江戸期日本の老子研究
知泉書館, 2024.1
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トライジン チン ゲンイン ノ シソウ ト ショウガイ : エドキ ニホン ノ ロウシ ケンキュウ
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Note
あとがきに「学位論文『陳元贇の傳記、書簡と『老子經通考』の思想』(名古屋大学、2021年9月学位取得)」に訂正と添削の手を加えたもの」「本書の刊行にあたり、2023年度日本学術振興会科学研究費補助金「研究成果公開促進費(学術図書)」の交付を受けた」とあり
参考文献一覧: p311-316
陳元贇年譜: 巻末p7-16
Description and Table of Contents
Description
長い日中文化交流史の中で、江戸時代初期は明が滅亡し清に王朝が交代する変動期であった。混乱を避けるため、また日明貿易を介して、商人、医者、僧侶、文人など多くの明人が来日した。唐人屋敷が作られた長崎には、彼らとの交流を求め文化人が多く訪れた。渡来明人による文化の移植は、日本文化にいかなる影響を及ぼしたのか。本書は、鎖国前の1619年に明から来日し、尾張藩に仕えた陳元贇(1587‐1671)に焦点を当て、彼が日本で執筆した『老子経通考』の分析を通して、近世老子思想の日本における受容を解明する。
Table of Contents
- 第1部 陳元贇の生涯(陳元贇の傳記;陳元贇來日の目的―『人見雜記』の記録を中心に)
- 第2部 陳元贇の思想―林希逸『老子鬳齋口義』の批判を中心に(『老子經通考』の序跋と傳本研究;陳元贇『老子經通考』と焦竑『老子翼』―引用状況に基づく考察;陳元贇の有無観;陳元贇の「天心聖心一致」論;陳元贇の實學思想)
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